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大造反の危機!?タクシン元首相、実妹を首相推薦の噂広まる
そしてもう一つのニュースは、最近支持率が上がりつつあるタクシン派・プゥア・タイ党が政権を奪取する見込みが出て来た中で、分裂の危機に瀕しているというニュース。
報道によると有力党首・首相候補だったミンクワン元商業相を差し置いてタクシン元首相が、実妹のインラック氏を推していると言う噂が広がり、身内びいきに嫌気がさしたミンクワン氏が同派(約70人)を率いて離党するのではという見方が強まっています。
*バンコクポストの報道。
タイでは選挙=それぞれの利権獲得競争という構図が色濃く、選挙の度に離反・造反・衆合が繰り返されています。それをうまく利用して前回の選挙において政権を奪ったのが現アピシット政権ですが、これを見越してか、ソンクラーン期間中に与党民主党議員がプゥア・タイ党所属議員に対して激しく呼びかけを行っている様です。
アピシット首相は公務員の賃金アップ、東北農業従事者への補助金アップ、そして労働者の最低賃金25%アップなど選挙対策に抜かりがありませんが、もしかするとミンクワン派の民主党への大造反というシナリオも全く無いとは言い切れなくなったかもしれませんね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。