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キルティ僧院は兵糧攻め、逮捕者続出
その他、昨日付けのTCHRD(チベット人権民主センター)リリースでは僧プンツォの焼身自殺後厳しい制裁を受け続けるンガバ、キルティ僧院の現状が報告されている。
それによれば、現在僧院は約800人の武装警官に包囲され、さらに僧院の回りは鉄条網により完全に囲まれ、出入りが禁止されている。中には約2500人の 僧侶が閉じ込められたままとなっており、食料が尽き始めているという。これを助けようと外のチベット人たちが食料を僧院に運び入れようとしても追い返さ れ、僧院は兵糧攻め状態。
ここままでは近いうちに僧侶たちが何らかの反乱を起こす可能性があるが、当局側はこれを待ち構え、そのときはさらに凄惨な弾圧を行うことが考えられると言 われている。今のところ僧院側は僧侶たちに挑発に乗らないよう静かに耐える事を諭し、大きな混乱には至っていないという。
しかし一方、当局は僧院内で厳しい再教育キャンペーンを行い、逆らう者を次々に逮捕している。4月8日には3人が逮捕され、今日(12日)も新たに10人の僧侶が逮捕されたという情報が入っている。
*当記事は4/12付ブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです