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上海市で官民衝突=都市管理局の暴行をきっかけに抗議デモが発生―中国コラム

2011年04月15日

上海市で官民衝突

中国には城管と呼ばれる都市管理組織があります。

無認可屋台の取締りや衛生環境の維持がそのお仕事とされています。ただ、手が出るのが早く一部で無法者化するなど人民の評判はよろしくありません。
(都市管理局の略称。過去記事「「泣く子と城管には勝たれぬ」=中国人が一番恐れている強面集団「城管」の新商売」参照)

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看中国の報道。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。


城管の集団暴行を契機に市民が抗議活動

公安とどう違うのか、どこが監督部署なのかなどイマイチわかってないのですが、13日に上海市で城管と人民が衝突したとの情報が中国製ツイッター微博経由で入りました。

上海市城管が集団暴行で不満爆発(2011/4/13 看中国)
年末年始に訪れた天安門広場では、長安街の歩道に城管とボディにかかれた車両が公安と交互に配置されていましたが、私の見た範囲では職質などはしていなかったと思います。
   
事件は13日午後3時頃、上海市松江区のある交差点で起きました。城管の車両が赤信号で信号に突っ込み、青信号を横断していた歩行者が譲らなかったため口論に。

直後、城管車から8人が飛び出して歩行者をボコボコにしたところ、一部始終を目撃していた通行人らが車両を包囲して、暴行を働いた城管の引渡しを公安に要求。駆けつけた公安は要求に応じず、城管も公安が来た事で強気になったのか、野次馬に油を注ぐような態度を取って激化。

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看中国の報道。

夜になって増員された防警数百名が野次馬を追い払おうとしたものの、失敗して衝突に発展した、という経緯のようです。深夜までに野次馬は2000人を超え、パトカー数台やバイクなどが放火され、城管の暴行をなじる抗議デモが展開。参加者10名前後が連行されています。

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上海の地理には疎く、どの程度の規模にあるのか不明ですが、市内中心部から南西に外れた鎮とは言え中国第二の都市で官民衝突とはなかなか穏やかではありません。


2009年にも暴行事件があった

松江区九亭鎮城管暴行事件追跡松江区「事件の真相を徹底調査する」

九亭鎮城管執行事件で1人転出、6人が行政処分
 
九亭鎮の城管は2009年12月にも障害者への暴行事件を起こしており、この時は発生してから4日で処分が下されました。ただ、処分といっても転出や行政処分などで、必ずしも住民の胸のすく結果になったとは言えません。

それからわずか1年で再発。現地での評判が最悪だったというのは想像に難くありません。今回の事件も「またあいつらか」という思いが住民にあったのではないでしょうか。前回とは異なり、今回の事件は上海市の機関紙である解放日報を筆頭に、メディアの報道はありません。どう決着をつけるのでしょうかね。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

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