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「甲子園ってなんであんなに特別な扱いなの?」=中国人オタクの素朴な疑問―中国オタ事情

2011年04月17日

中国オタク「甲子園ってなんであんなに特別な扱いなの?」

先日終わった春の甲子園や、ゴタゴタしたプロ野球も開幕が近づいてくるなど、なんだかんだで野球が楽しみな今日この頃です。あとは横浜ベイスターズに関してもうちょっと良いニュースがあれば言うことは無いのですが……

それはそうと、ありがたいことに野球関係についての質問を幾つかいただいております。そんな訳で何か野球関係のネタはないかと見て回っていた所、甲子園に関してのやり取りを中国のソッチ系の掲示板で見かけましたので、今回はそれについてちょっとばかりやらせていただきます。


甲子園 / ryosalem


それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

*当記事は4月6日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。

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アニメや漫画を見ていて感じるんだが、甲子園ってなんであんなに特別な扱いなの?
野球を題材にした作品の多くは県の大会を勝ち上がって、甲子園に出場して栄誉を勝ち取るってストーリーだけど、甲子園出場が作品における目標になっていて他の学校スポーツ作品とはちょっと位置が違うように思えるんだが。


スラムダンクでも全国大会出場が目標になってはいるけど、甲子園が目標の野球漫画とはなんか違うんだよね。確かにあれは不思議。
甲子園出場って予選に勝っただけのはずなのに、なんであんなに栄誉に思われてるんだろう?


甲子園ってウチの国で卓球やってる人間が全国大会に出るとか考えればいいのかな?


考えてみれば最初から甲子園でチーム同士が潰しあいみたいな作品ないな。まず甲子園に出るための活動というのがほとんど。


日本では甲子園は特別だという話を聞いたことがある。考えてみれば浅倉南を甲子園に連れて行くというだけでかなりスゴイ告白という扱いになっているしなぁ。


なんか甲子園の話になるといつの間にかあだち充の話になるよな-


まぁ、ウチの国の人間の野球のイメージって「タッチ」が大きいからな。甲子園に対してのイメージが日本の社会の一般的な感覚とはちょっと違うのかもしれない。
あと最近だと「おおきく振りかぶって」や「ROOKIES」から野球と甲子園を知るってのも少なくないみたいだね。


甲子園予選がストーリーの中心になるっていうのは話を作り易いからじゃないか?
甲子園に出ちゃったらもう試合の話しかなくなるけど、予選なら学校やその地方の関係での交流やイベントを描写できるわけだし。


日本は小さいっつっても人口は1億いるし、野球は日本でもトップクラスの人気なわけだからそりゃ競争も激しいし、特別扱いにもなるだろ。県の代表になるのもそりゃ大変だ。日本の学校って野球部が盛んな所は部員が100人超えているのは珍しくないらしい……
ウチの国で例えれば卓球の選手が国家レベルの大会に参加するにはどれくらい大変かとかそういうレベルなんじゃないか。


最近、高校野球漫画は日本で育った経験がないと理解するのが難しいんじゃないかと思うようになってきた。日本では一般の人間でも子供の頃から甲子園の存在を知っていて、しかも学校には野球部があるような生活をしているから甲子園にも燃えるものがあるんだろう。
ウチの国だと一般の人間は自分が選抜されて試合に出るなんて考えない。ウチの国では一般庶民にとっては運動は選ばれた「スター」がやるもんだという距離のある認識になっているから、日本の部活動の大会やその中で最大級のものである甲子園の感覚は分からないんじゃないかな……


日本で甲子園出場が特別なのは、その規模の大きさだね。
4000校以上がまず地方予選を戦って49の代表を選ぶんだからそりゃ出場するだけでもスゴイ光栄なことになるよ。


うーん……例えとして合っているかどうかわからないけど、甲子園出場って俺達が大学受験で有名な学校に合格するようなもんなのかな?
俺達の多くは大学入学を目標に戦ってきたわけだし、学校に合格したらそれだけで非常な栄誉となるわけだし。


日本の甲子園はホントに特別なんだろうな。
以前動画サイトで見たんだが、負けたチームはどこも泣きながら甲子園の土を袋に入れて持って帰っていたよ。甲子園に出場する選手は誰もが非常に強い思いを抱いているんだろうね。


漫画の構成から考えてみると、甲子園って数試合で優勝までいっちゃうし、毎回違う相手、しかも野球だからかなり多数の人間を出して消さないといけないから作りにくいんじゃないの?
「スラムダンク」の全国大会とか2試合で終わっているけど、野球で甲子園だったらもっと大変なことになりかねん。


さすがに全部細かく設定して描写する必要ないだろ。あと甲子園の大会は毎年あるから続きなんてどうとでもなるだろ。
てか一応甲子園までの過程ではなく、甲子園での試合がメインな作品もあるんじゃないか?
「H2」とかは甲子園連覇が後半の目標になってなかったっけ。


「H2」の目標になっていた連覇は春と夏の甲子園連覇だな。春の甲子園は地方大会の成績や甲子園の成績で選抜されるが、夏は完全にトーナメントでの戦い。あと夏の連覇は選手の入れ替わりが大きくなる上に試合も多く勝ちあがるのが難しいから春夏連覇よりも更に難しい。


4000チーム以上が最終的に49チームになるんだから甲子園は残酷だよね。ただそれだけに、甲子園に出場するっていうのはスゴイ輝きを持つんだろう。


おお……日本の夏の甲子園出場ってそんなに難しかったのか。それが連覇となるともうトンデモナイことになるわけか。なんか話聞いてるだけで俺も燃えてきた!
なんか最近での燃えるエピソードとか無い?


ここ最近の熱いエピソードだと04~06年かな。
北海道代表の駒大苫小牧が04、05年と夏大会を連覇し、3連覇を目指した06年も甲子園決勝まで進んだんだけどそこで早稲田実業のハンカチ王子斎藤佑樹の前に敗れたというのがある。
しかもその時は最初の試合では延長しても決着がつかず、再試合でやっと勝負がついた。ちなみにその試合で斉藤祐樹と投手戦をした駒大苫小牧の田中将大は今日本のプロ野球界のトップクラスのエースの一人になっている。
私はちょうどその頃から甲子園をチェックするようになったから、よく覚えているよ。
あと甲子園とは関係ないけど北京オリンピックの中国代表の台湾戦は熱かったね。延長12回に4点取られる大ピンチから逆転したのは本当に燃えた。


駒大苫小牧の他にもなんかなかったっけ?
確か年代的にもそう変わらない頃で、普通の学校が野球名門校を倒して優勝したとかいうのがあったと思うんだが……


たぶん07年夏優勝の佐賀北かな。野球部関係の背景がない公立高校なのに甲子園で優勝した。
甲子園に出てくる学校は漫画でよくあるように野球の特待生が入っていることが多いんだけど、佐賀北は本当に普通の学校で、野球名門校のような特別の設備なんかも無い。
その佐賀北が甲子園において引き分け再試合や延長戦などギリギリの戦いを勝ち上がり、決勝戦では逆転満塁本塁打で勝利した。


甲子園ではピッチャーでもバッターでも活躍する選手が出てくるのが印象的。
プロになったら選手のレベルが上昇するので両方やるのは不可能に近いらしいが、ああいった活躍は見ていて面白い。


日本やアメリカの体育って全員が参加できるから、大会も非常に激烈なものになってるよね。
実現することはないだろうけど、もしウチの国で同じようなことをやったら省の代表になるのがどれだけ難しいか……
そりゃ甲子園出場が目標になるわけだ。

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とまぁ、こんな感じで。甲子園のイメージについてはピンとこないのも多いようですが、なかには甲子園をチェックしているようなツワモノもいることはいるみたいですね。

最近は甲子園の試合がネットで視聴できますしデータについてもネットで調べることがきますから、中国で甲子園に興味を持って楽しむというのも、それほど難しいことではなくなっているのかもしれませんね。

ちなみに、中国では「タッチ」を見て野球を知ったというのが結構多いそうです。中国ではスラムダンクが社会現象になるほど大ブームになったのですが、その後テレビ側も二匹目のドジョウを狙ったのか日本のスポーツアニメをどんどん輸入した時期があります。「タッチ」もその流れの中で放映されたそうです。さすがに「スラムダンク」ほどの人気は得られませんでしたが、野球が知られるきっかけにはなったそうです。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事は4月6日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。





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 コメント一覧 (1)

    • 1. 日本人として
    • 2014年08月24日 07:43
    • 歴史があるから少年野球から 社会人ずっと出来るスポーツであります。 戦争時代の沢村投手 ロシアのスタルヒン選手 阪神のラインバック選手など印象的

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