2011年4月20日午前10時、上海港のコンテナ車運転手はストライキに突入した。現場には武装した警官が詰めかけるなど緊張した状態が続いているもようだ。米華字ニュースサイト・博訊網が伝えた。



同サイトによると、警官の暴行により女性が1人死亡。運転手らの怒りに火をつけ、港湾出入り口は渋滞や車の打ち壊しが続いているという。

現場写真の横断幕には、港湾側が徴収する予約やコンテナ積み出しに関する雑費の削減及び取り消し、さらに燃料付加税の取り消しを求める文言が見える。先日、中国では3月期の消費者物価指数(CPI)が発表されたが、前年同月比5.4％増という高水準を記録した。燃料価格の高騰はコンテナ車運転手の懐を直撃するものになった。上海以外でも、15日より浙江省寧波市のコンテナ車運転手がストライキに突入していたもようだ。

上海港のストライキについては、中国メディアは一切報じていないほか、ネット掲示板の書き込みも次々と削除されている。博訊網が伝える暴行死亡事件が事実だった場合、混乱の拡大が予想される。





＊画像は博訊網掲載の写真。

＜関連記事＞
上海でまたも官民衝突＝コンテナ車運転手によるストライキ―中国コラム : KINBRICKS NOW

＜続報＞
＜続報＞6000人以上の警官が出動した上海のストライキ＝政局に与える影響は？―中国コラム : KINBRICKS NOW