中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年04月22日
実際のところ、放送が中断したのは約1分、地方によっては通信機器の都合により数時間放送が中断したため、地方ではバンコクでクーデターが発生したのではとの噂が広まりました。
裏を返せば与党民主党が総選挙に勝てないのではないかとの見方が濃厚になりつつあつ中で、総選挙が差し迫った今、それだけいつクーデターが発生してもおかしく無いと国民が思っているという事の表れとも言えるでしょう。
またこれに併せて軍近衛師団長がテレビでのコメントで、「王室を守る為に命令があれば12時間以内に出動できる」と発言した事も噂を助長する要因となりました。
警官が誤射した人質女性に新車贈呈
残り二つのニュースは以前紹介したニュースの後日談。先日紹介した薬物中毒者が、バンコク都心部でタクシードライバーと警察官を射殺した上で自らも警察によって射殺されたニュースの続報を。
*DailyNewsの報道。
警察官が同容疑者を射殺した際、人質に取られていた女性医師が警察の銃撃により負傷した事はお伝えしましたが、その女性医師が昨日無事退院しました。その上で警察庁は警察が蜂の巣にしてしまった車の代わりに新車をプレゼント。同容疑者に射殺されたタクシー運転手には寄付金30万バーツが贈られました。警察
が予算から新車をプレゼントしたと言う事は、さすがに巻き添えで撃ってしまった事を悪いと思っていたのでしょうね。
半裸ダンス中高生取り調べ=常連の違法パブ摘発
最後のニュースは、こちらも先日お伝えした、中高生の女の子3人がソンクラーン期間中にシーロムで上半身裸踊りの末指名手配され、自首・謝罪を行ったニュースの続報を。
実はこのニュースには後日談があり、警察での取り調べにおいてこの女の子が「興奮した上で脱いだが、脱ぐと何か貰えると思った。脱ぐ事に抵抗はなかった」と発言。その後の捜査でこの女の子達が、脱ぐと飲食代が無料になるパブに出入りしていた事が判明しました。
*コムチャルックの報道。
警察では20日未明に、ナコンパトムにあるフルムーンパブを摘発。摘発時には300人以上の未成年がパブ内で飲酒を行っており、十数人が麻薬所持で逮捕されました。またパブ内で地元警察への賄賂に関する書類がみつかり、それに基づいて地元警察署長を更迭、20人の警察官を取り調べる事となりました。
このパブは地元警察に賄賂を渡し、未成年のたまり場となっていた訳ですが、未成年に対して脱いで踊れば飲酒代を無料にするとの売り文句をうたい、連日多くの未成年が通っていた様です。あのシーロムでの事件からここまで発展するとは誰も予想だにしていなかったでしょうね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。