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2011年04月27日
民主主義国と専制国家を区別するための29カ条
(ブログ「零八憲章」を参照)
1:民主主義国は契約によって国を統治する。人々はみな公平という言葉の意味を知っているからだ。専制国家は恐怖によって国を治める。なぜならば人々はみな「刀槍」(暴力)の意味を知っているからだ。
2:民主主義国の人民は権力者を風刺し批判する権利を持つ。専制国家の人民は思想を統一しなければならない。
3:民主主義国の大半は閲兵式を行わない。なぜならば市民に武力をひけらかす必要がないからだ。専制国家は閲兵式を数多く実行する。なぜならば自己の支配を守らなければならないからだ。
4:民主主義国では誠実ではない者はその座を追われることになる。専制国家では命令に従わない者が追われることになる。
5:
民主主義国の世論はその多くが政府を批判し、政府が何をするべきか、しないべきか、どのようにするべきか、どのようにしてはならないのかを説くもの。専制
国家では多くの場合、人々に何をするべきか、しないべきか、どのようにするべきか、どのようにしてはならないのかを人民に教育する。
6:民主主義国では信仰に関して自由な討論が行われている。そこには正しい回答はない。専制国家では信仰についての議論は許されず、ただ一つのイデオロギーを信奉することが求められる。
9:民主主義国の人民は法律によって大統領を制約する。専制国家の指導者は法律によって人々を抑圧する。民主主義国は人権を説き、独裁国家は生存権と国権とを説く。
10:民主主義国では大統領の子どもですら失業することがある。専制国家では指導者の子どもは貴族のように扱われ、もちろん衣食の心配はない。
11:民主主義国では国家の機密は少ない。専制国家では秘密が多い。(権力者の)子どもの職業さえ秘密になるのだ。
12:民主主義国では政治家になろうと思えば「下」に下りる、すなわち民衆の票を獲得しなければいけない。専制国家では政治家になろうとすれば「上」に上がらなければいけない。官職をくれるのはより上位の幹部なのだ。
14:民主主義国の大統領とその家族は、一挙手一投足すべてにおいて世論の監視を受けている。専制国家では権力者、その家族、家庭事情はすべて絶対の秘密である。議論することは許されない。もちろん真実を追究することなどもってのほかだ。
16:民主主義国の大統領は、人民が公に風刺しユーモアのネタにする対象である。専制国家とは群衆を管理する権力である。そして階級制度こそが最高の管理方法である。
17:民主主義国は自治を説き、専制国家は統治を説く。
20:民主主義国では民心を得た者が天下を取り、専制国家では暴力に訴えたものの中から政権が誕生する。
24:民主主義国が災害救助のために軍を動員することは義務である。専制国家では救援のための軍動員に感謝しなければならない。
26:民主主義国では自国民の民度が低いなどと考えようはずもない。政権は人民の投票によって誕生したからである。専制国家は民度の低さを説き、民主主義にはふさわしくない状態だと強調する。
29:民主主義国は集会、結社、言論、出版の自由を認め、政権交代を恐れない。専制国家は集会、結社、言論、出版の自由を認めない。政府指導者の主催したのではなければ、だ。