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2011年04月28日
27日に事故が起きたのは嘉義駅を出発し70キロ進んだ地点。太さ92センチのクスノキが倒れ、列車の5両目と6力目にぶつかった。そのショックで7両目と8両目が脱線、転覆した。危険な木のチェックを怠っていたのではないかと鉄道側の責任を問う声も上がっている。
阿里山森林鉄道は、険しい山を登っていくだけにこれまでにも多くの事故が起きている。
・1978年、嘉義駅から54.6キロ時点で転覆。速度超過と定員超過が原因。20人が負傷。2008年夏の台風により森林鉄道は大きな被害を受けた。2010年4月に公営化し路線の修復が進められていた。来年にも完全復旧が予定されていた矢先に起きた大事故は、今後の運営方針にも影響を与えるものとなりそうだ。
・1981年、トンネルが倒壊し列車が下敷きに。9人死亡、13人負傷。
・1985年、砂利を運ぶ貨物列車が嘉義駅から36キロの地点で山壁と衝突。列車長が死亡した。
・2003年、ブレーキシステムの故障により列車はカーブを曲がりきれず山壁に衝突。4両目が谷底に転落した。17人死亡、205人負傷。ウィキペディア繁体字版「阿里山森林鉄路」参照