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「あくまで2国間交渉に固執」「ノービザ滞在期間延長、実施日ずれこみか」―タイ・ニュース

2011年05月01日

タイ政府、あくまで2国間交渉に固執

5月1日のニュースは一昨日、口頭での停戦合意が破られ未だ5万人以上の住民が避難生活を強いられているタイ・カンボジア国境紛争のニュースから。

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BangkokPostの報道。

報道によると、タイ政府は報道官を通じて、今回の紛争に関連し、「我々は国際法廷で戦う準備はできているが、あくまで2国間交渉によって解決できると信じている」と発表しました。国境紛争の元となっている古代クメール・プレアヒビア遺跡は、1962年に国際法廷においてカンボジアに帰属すると一度は決着されていますが、タイ側はカンボジア側の主張のみが支持されたとしてこの裁定を認めない見解を示しています。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。

ここまで事がこじれると、2国間交渉で解決できるとは思えないのですが、国際法廷で争うとタイ側が不利になるとの見込みが高く、タイ政府はあくまで2国間交渉に未だこだわっています。これ以上犠牲者を出さない為にもぜひタイ政府には国際法廷での話し合いを行ってほしいですね。


ノービザ滞在期間延長策、実施日ずれこむ見込み


そしてもう一つのニュースは先日お伝えした日本人のビザ無し滞在期間が期限付きで30日から90日に延長されたというニュースの続報を。日本人震災被災者への支援と観光収入の回復を目指して急遽閣議決定されたこの優遇策。


パスポート、ゲットした! / is_kyoto_jp


実施日は今日5月1日からとされていましたが、どうやら実施日がずれこむ見込みの様です。実はビザ関連の変更については、内務省と外務省が正式な通達を行わなければならないのですが、それが未だ実施されておらず、関連当局での準備も整っていないとか。このままでは今日以降に入国された方が、これまで通り30日しか滞在許可をもらえない状況が発生しそうです。

ちなみに話は変わりますが、タイ国内に数ある国境ビザ取りツアーを提供する日系の会社が、今回の優遇策により大きな余波を受けそうです。滞在期間延長の一応の実施期限は6ヶ月ですが、ぎりぎりに陸路出国される方が増加する見込みから、最大で9ヶ月間に渡って仕事が激減するとして経営上の危機に立たされているそうです。

下記画像は先月28日に結婚61年の記念日を迎えられたプミポン国王夫妻。ご入院中のシリラート病院内で仏教儀式を執り行われました。

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Newsclipの報道。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。




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