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2011年05月03日
ジンラック氏を要すればタクシン派の敗北は確実
先日アサンプション大学の世論調査センターが行ったアンケートでは、次期首相候補と目されるアピシット首相と、タクシン元首相の実妹ジンラック氏の評価について、ほぼ全ての項目においてアピシット首相が勝っているとの調査結果が出ました。
このままプゥア・タイ党がタクシン元首相の意向を受けてジンラック氏を首相候補に決定する事があれば、先の党首候補と目されていたミンクワン氏の派閥の離脱(所属議員約70名)を招く事となり、総選挙での敗北はほぼ確実となるでしょう。
*左Newsclip、右タイラットの報道。
タクシン元首相としては自身の帰国を確実にする為にもジンラック氏を首相にしたい所ですが……。アピシット首相を始めとする守旧派としては、タクシン派が混乱している今、そして過去のブログでもお伝えしましたが、経済政策において国民不満が出る前の今こそが、総選挙の絶好のタイミングと見たのかもしれませんね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。