2011年5月3日、台湾の新聞、聯合報と自由時報の2紙に「日本の有志」による震災義援金感謝の新聞広告が掲載された。

東北関東大震災を受け、世界各国から日本に救援隊、支援物資、義援金が贈られた。中でも台湾はいち早く国際救助隊の派遣を表明したほか、テレビで特別番組を放映するなど募金活動が展開され、4月27日までに約55億5000万台湾ドル（約157億円）の義援金が集まるなど、積極的な支援が目立つ。


＊画像はTVBSの報道。有志の感謝広告を報じる台湾テレビニュース。

「謝謝台湾計画」

4月11日、震災発生からちょうど1カ月を迎えたこの日、菅直人首相名義の感謝状が発表され、世界6カ国（米英仏中露の安保理常任理事国プラス韓国）の主要紙と国際英字紙に感謝広告が掲載された。しかし、台湾の新聞には感謝広告掲載がなく、一部では日本政府の対応を批判する声が上がっていた。
（記事「「台湾にお礼しないなんてひどい！」は誤解？！菅首相の感謝状は何が問題だったのか？」参照）

その後、政府がやらないならば有志で感謝広告を掲載しようとする「謝謝台湾計画」がスタート（公式ブログ）。4月18日から26日の1週間の間に6000件超、1900万円余りの寄付が集まった。そして本日（5月3日）、聯合報と自由時報に広告が掲載されている（なお「謝謝台湾計画」の残金は日本赤十字社に募金された）。


日本頑張って

日本在住の台湾人ブロガー、イラストエッセイ作家のJaeJaeさんが、ブログでこの広告について触れている。

木坂麻衣子さん、募金をくださった日本の有志の方々
色々お気遣いくださって、どうもありがとうございます。
台湾にちゃんと伝わりましたよ!!!

台湾は世界で一番日本が大好きな国です。
これからも日本に祈りと願いを捧げます。
きっとまた日は昇ります!!!

「謝謝（ありがとう）台湾計画」感謝広告（ブログ「接接在日本」、2011年5月3日）

またJaeJaeさんのフェースブックにも、

感動した！
台日友好
新聞買ってこよう
聯合報しか変えなかった。自由時報は売り切れ。
日本人は本当にカワイイ民族だな

などのコメントが寄せられている。