関羽VS宇宙人=関羽、香港を救うの巻ツイッターでは一見して政治事件などに感心がありそうな学生に見えるかもしれませんが、やっぱ、こうゆうおもろいネタには抵抗がありません。今日はそんな自分には個人的にツボなネタです、政治抜きでw
香港映画、有名ですな。独特のスタイルで今も世界中多くの人達を魅了し続けています。そして何を血迷ったか1976年にはこんな映画まで撮っちゃってます。ちなみに中国の一部ではちょっと知られてるお宝映画です。日本人で知ってる人いるかな?2チャンネルあたりにはあるかも。
その映画とは?!ジャジャーン、
『戦神』!
*当記事はブログ「オレ的中国の実態」の許可を得て転載したものです。
これは明らかに「関羽」ですね、なぜか巨大化して香港の街に立っています(右側)。日本のウルトラマンを真似て特撮物でも作ったんでしょう。
(下記写真の横書きは右から左に読んでください)
<あらすじ>
父は彫刻家。一生をかけて関羽の彫像を掘った。像が完成したとき、無比の神力を発揮すると信じてる。科学家の息子はタダの戯言だと思っていた。親子の考えは違うが、宇宙人が香港の街に降り立ったとき、関羽の彫像に何かが起こる……。
正直もうストーリなどどうでもいいですよ。今の人にとっちゃ映画で何が起こるかバレバレ状態だし。
最大の見所はなんといっても「関羽 VS 宇宙人」でしょうか。
突如香港上空に現れた謎の円盤!地球引力を吸い取ったそうです!大変!
しかし誰だろう、最初にこんな「円盤」を考案したのは?!経費削減にはもってこいだ。
あ、宇宙人だ!このデザインはなんて突っ込んだらいいのか……。
目が大きくて、案外可愛いじゃないですか。
でも、油断大敵、香港が危ない!
もう目も見えない彫刻家のお父さん。最後の力を振り絞って関羽像に目を入れます。香港を救うために。「だるまに目をつける」のと同じ要領ですな。
お父さんのがんばりが実り、 正義の味方(?)関羽の登場です。
登場するやいなや宇宙人と激しく戦います!なぜ前の写真よりも何倍も大きくなっているんだ、っていうのはノーツッコミでお願いします。ほら、無比の神力ですから。
「宇宙人は一斉に関羽に襲いかかる!が、勝てず。」
ほら、無比の神力ですから。
「関羽の青龍刀はとても強力です。」
はいはい、無比の神力ですから。
もう、香港はめちゃくちゃです。関羽は本当に守ってくれてるのだろうか。
左上の宇宙人は吹っ飛ばされたのかな?ワイヤー臭いぞ。
「関羽にフルボッコされてる宇宙人」
はいはい。
関羽のセリフ:「おりゃっ!」
この動きは京劇では?
「関羽、青龍刀一振りで宇宙人を真っ二つに。」
すっごく冷静に説明してますな。
関羽:「ワッハッハ、これにて、一件落着!」
まあ、こんな感じの映画でした。「客が喜べばいい」とでも考えてたんでしょう。香港映画はそんな時代だったらしいです。
しかし、この宇宙人のデザインのシュールさといい、関羽の正統的なハデさといい、両者の組み合わせのアンバランスさといい、このアイディアといい、この年代感といい最高ですな。個人的にはぜひぜひ見てみたいのですが、残念ながらフィルムはもう紛失してしまったそうです。残されたのはこれらの写真だけ。風の噂によると、リニューアルしてまた撮るそうですが、期待しないで待ってます。出来上がっても、きっとつまらないでしょうし。
もしも政治的な内容のエントリーを期待してた人がいたらすみませんでした m(_ _)m
まあ、たまにはいいじゃないですかw
*追記:
YouTube動画をアップしました。
twitterで色々と情報を頂きましたので、togetterにまとめました。実は台湾映画、現在デジタルリマスター進行中などの情報が!*当記事はブログ「オレ的中国の実態」の許可を得て転載したものです。
ユニオンクリエイティブインターナショナル (2010-08-31)
売り上げランキング: 7901
http://movie.douban.com/subject/2988846/discussion/23379420/
新たに撮り直すのではなく、香港の人気スターのミリアム・ヨン楊千嬅とショーン・ユー余文樂でアフレコし直し、公開したいそうです。
ただ、オリジナルフィルムには欠損部分もあり、ちょうどその部分が何者かによってYoutubeにアップされたので、彭浩翔監督らはどうにかしてその部分を所持している人と連絡を取りたいそうです。
実はこのカルト映画に出演している女優、謝玲玲は、今香港では「インファナル・アフェア」シリーズなどをヒットさせブイブイ言わせているメディア・アジアのCEO、ピーター・ラム林建岳の前妻だそうで…。