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母親の足を洗う=「母の日」に行動で示す感謝の気持ち―政治学で読む中国

2011年05月08日

母の日に足を洗ってあげる

母の日にちなんだ話題を少し。以前「「小皇帝」たちが跪いて両親に感謝=青年節のイベント―政治学で読む中国」という記事をエントリーさせていただきましたが、ある意味その延長線上にあるものです。

5月4日は中国独特の青年節ですが、母の日は中国でも「(国際)母親節」という名前で呼ばれ、母親に感謝の意を込めて花やプレゼントを贈るという日。この点では日本と一緒です。しかし、儒教の影響があるせいか、日本よりも親孝行の意味が重んじられている中国。経済発展に伴いものを贈ることがさほど困難でなくなってくると、何か別のことをしようと考えるようです。

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新聞・大視野の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

そこで、考え出されたのが母親のために足を洗ってあげるというイベント。確かにこれならお金を使わないので、貧富の差が激しい中国であっても、誰でも参加できます。子どもの小遣いで買えるものなんてたかがしれているので、ほとんど後で使われることのない物をもらうより、行動で感謝の意を示してくれたほうが母親としては嬉しいかもしれません。

それにしても、文章ではピンときませんが、写真を見ると、これだけの人数が一斉に足を洗っている図はすごい迫力です。写真は江西省徳振市の明徳小学校で500名あまりの生徒が参加した活動の様子。

陝西省新聞網』によると、「母の日に感謝の足洗い運動」は広く提唱されているようで、陝西省西安市だけでも第19中学、30中学、34中学、56中学、64中学、紡績城小学、宇航中学、東城1小、東城2小など11の小中学校でこうした取り組みが行われるそうです。

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中新海南網の報道。

上記写真は学校ではなく、海南省海口市婦聯がおこなった取り組みですが、100組あまりの親子が母親の足を洗う活動に参加したとのこと。なるほど、小さい子でも参加できる取り組みですよね。

あと、今回の話とは関係ないのですが、写真を並べて見て感じるのは中国の広さ。江西省ではまだみんな冬の装いですが、海南省はもはや夏です。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。


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