中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月09日
場所がラチャプラソンだっただけに、事前情報をお持ちで無かった方は、また赤服の集会かと思われたのではないでしょうか。そう言えば昨年の今頃はあのラチャプラソンで緊張が高まった頃でした。
タイ・カンボジア両首相会談も進展なし=ASEAN首脳会議
そしてもう一つのニュースは、タイ・カンボジア国境紛争の続報を。
報道によると8日、ASEAN首脳会議が行われているジャカルタで、議長国インドネシアのユドヨノ大統領
を仲介人として、今年初めてアピシット首相とフン・セン首相が紛争問題解決の為に会談を行いました。
*PDNの報道。
ただ国際機関を交えての調停を主張するカンボジアとあくまで2国間交渉を主張するタイ側で話は平行線を辿り、結局何も進展はありませんでした。
この紛争にはタイの内政問題が大きく影響している事はかねてから指摘されている通りですが、領土問題に強硬姿勢をとる守旧派の後押しを受けている今の政権にはこの問題を解決する事は不可能なのかも知れません。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。