中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月10日
一方タクシン元首相は8日、タクシン派プゥア・タイ党の政治セミナーに電話出演し、「11月頃にはタイに戻る」と発言。最近の世論がプゥア・タイ党支持に傾きつつある中で、7月に政権を取れれば、その3ヶ月後には自身が大手を振って帰国できると言う事をアピールしました。
アピシット首相は会見の中で、この総選挙によってタイが良くなると発言していましたが、どちら陣営が勝っても結果を受け入れ、長年続いた政情不安を解消して欲しいですね。
変死者続出のミステリーホテル、原因は殺虫剤?
そしてもう一つのニュースは、このブログでもお伝えした事がある、チェンマイのゲストハウスDowntown Innで、今年2月、2週間あまりの間にイギリス人2名、タイ人1名、ニュージーランド人1名の計4名が怪死した話題の続報を。(*過去記事「18日間に4名が変死!恐怖のミステリーホテル=チェンマイ―タイ・ニュース 」11年3月7日)
*Downtown Inn HPより。
その後の報道によると2月以降、チェンマイではあと3人が謎の死を遂げていますが、この4名は同じホテルに宿泊していた事から、一番始めに亡くなった女性の祟りでは無いかとまことしやかに騒がれていました。
この度ニュージーランドの薬物専門家がゲストハウスから持ち帰った物質を調べた所、毒性が強く、一部の国で使用が禁止されているクロルピリホスという殺虫剤に使われる有機リン化合物が検出され、チェンマイ保健局のスラシン局長によると、このゲストハウスが大量にこの殺虫剤を使用していた事が判明。4名の死亡とこの薬物の関係性は否定できないとか……。
ただチェンマイ警察は捜査では殺虫剤は検出されなかったと、専門家の意見を否定。チェンマイ警察は捜査能力の低さを認めたくないのか、もしくはタイではありがちですが、風評被害を恐れた経営者側からの薬物ならぬ効き薬が効いているのかもしれませんね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。