中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。

2011年05月10日

中国アニメ大躍進
ちなみにアニメニュースサイト「アニメ!アニメ!ビズ」の記事「2010年 TVアニメ 4年連続減 劇場アニメ過去10年で最高 動画協会調べ」によると、2010年の日本テレビアニメ制作量は「195タイトル、テレビ放映制作分数は89586分である。いずれも前年比で減少」だそうで。中国と比較すると、ダブルスコアで敗北しています。
もちろん量だけではなく、質も向上!2006年から2010年の間に国家ラジオ映画テレビ総局が認定した優秀テレビアニメは248シリーズ、1万1817話、計15万1063分。同期間に制作されたテレビアニメの5分の1に相当するそうで。5本に1本が国家認定の優秀アニメ!また「国産テレビアニメ発行許可証」を取得したアニメプロダクションは2005年の35社から2010年200社と急増しています。
生産量の急増に伴い、産業規模も増えているそうで。中国アニメ・マンガ産業の「核心製品生産額」は2005年時点で20億元(約250億円)足らず。それが2010年には80億元(約1000億円)を超える規模に。またコンテンツの増加に伴い、書籍、音楽、舞台劇、ネットアニメ、関連グッズなど多くの産業が育ってきた、と。まさにバラ色!中国アニメ黄金時代や!
制作量は増えても品質は……
とまあ、多幸感に包まれそうなステキすぎる内容なのですが、まあ、中国にはこの手のお手盛り報告書がごまんとありますので……。山ほどあるダメ報告書の中から使えるものをより分ける作業のほうが大変といいますか。
中国貿易報の記事でもそのあたりをきっちり抑えています。「生産額2000億ドル(約2兆5000億円)超の米国アニメ産業、世界シェア65%の日本アニメと比べたら……」と苦言を呈したのが北京電影学院アニメ学院の孫立軍院長(名門・北京電影学院にアニメ学院があったとは……初めて知りました)。さらにディズニー3D制作部門の幹部であるケビン・ガイガー氏は「ディズニーやピクサーに『何分間のアニメを制作した?』なんて聞く人はいないよ。みんなが気にしているのは品質だけだ」とコメント。
クリエイティブ産業を育てたい中国では、アニメを重点分野の一つと位置づけています。そのためにアニメ生産基地を作ってみたり、大学にアニメ専攻を作ってみたり、各省の制作量目標を作ってみたりといろいろやっているのですが、結局、高品質の作品を生み出すにはなかなかいたっていないというのが現状です。
爆発的に伸びた制作分数にしても、極低予算で制作されるフラッシュアニメもカウントされているはずなので、相当水増しされた数字です。とはいえ、国のお墨付きのもと、人的資源とお金とが投入されているのは事実なので、この恵まれた環境を生かして傑作を作って欲しいものですが。
