中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月12日
プラチャー元議員が乗用車を運転中、バイクに乗った2人組が車に近づき5発発砲。幸い弾は元議員の右肩を貫通し、命に別状は無い様ですが、タイでは毎回総選挙期間中には暗殺事件が横行するため、政府は候補者の身辺警護を強化する様に警察に指示しました。
プラチャー元議員が入院する都内の病院にはプゥア・タイ党幹部他、アピシット首相もお見舞いにかけつけたそうで、選挙期間中の争いが加熱し、暗殺事件に発展しないようとの配慮からだと思われます。
そう言えば私が初めてタイに来た直後に、あの歴史的なタイ・ラック・タイ党大勝の総選挙がありましたが、あの当時は毎日新聞に載る暗殺事件に驚いた記憶があります。
日本人ターゲットのATM詐欺にご注意
そしてもう一つのニュースは、在タイ日本大使館が注意喚起を行っている自称シンガポール人女性による詐欺事件のニュース。
在タイ日本大使館からの告知によると手口は、一人でいる日本人に対し、自称シンガポール人の女性が声をかけ、「パスポートや財布等を全て盗まれ困っている。ついてはあなたのキャッシュカードに親からの送金をさせてもらえないか」と頼んで来るとか。
可哀想に思いこれに応じてカード番号を教えると、どこへやら電話をかけ番号を伝え、しばらくして再び電話をし、「お金が振り込まれたのでおろして渡して欲しい」と。しかし実際はお金など振り込まれておらず、ただ単にカードでキャッシングさせられる詐欺。
私も屋外に居る時に困るのですが、タイのATMでは、日本のカードでお金を下ろした場合残高が表示されません。人を信用し易い日本人は、自宅に帰りネットバンク等を確認するまで気づかないという事でしょうね。
人を信用する事を美徳とする日本人の性格を知っての、悪質な詐欺かと思われます。昨年もスクンビット界隈で同じ様な寸借詐欺が、同じく自称シンガポール人の女性によって横行しました(後に逮捕。実は普通にタイ人)が、今回も発生場所はスクンビット界隈。皆様、くれぐれもお気をつけ下さい。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。