中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月15日
紅麗の幸せに危機が訪れたのは2007年のこと。中学卒業後、仕事がなくぶらぶらしていたいとこの秀麗が新郷市にやってきたことから始まった。紅麗の推薦により、秀麗は陳総経理の秘書となった。だが、紅麗が思いもよらなかったことが起きた。秀麗は恩を忘れ、陳総経理と関係を結び、紅麗同様、愛人となってしまったのだ。
何度もいさめたが、秀麗は聞き入れない。もはやここまでと紅麗は身をひくことを決めた。その時、思いもよらぬ展開が待っていた。なんと、紅麗は総経理の子どもを妊娠していたのだ。その知らせを聞いた陳総経理は妻と別れて、紅麗と結婚すると約束した。
さて、一方、紅麗妊娠の知らせを聞いた秀麗。このままでは寵愛を失ってしまうあせった彼女は最終手段に訴えた。ひそかに購入したブタ用の肥満促進剤を紅麗の食事に入れたのだ。薬を飲まされた紅麗は1か月後、おなかがびっくりするほどの大きさに膨れあがった。病院での検査の結果、おなかの赤ちゃんも障害児になったことも判明したという。
秀麗のしでかした罪は明らかになり、裁判となった。そして5月9日、懲役3年の刑が言い渡されている。