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2011年05月19日
報告では実体、有効性のないユーザーを『僵尸粉/僵尸用戸(ゾンビフォロワー/ゾンビユーザー)』と呼んでおり、以下の定義に当てはまらなかった場合、非有効なユーザーと認識されることになります。
1. フォローされている数が5人以上
2. 発言を最低でも5回以上している
まずは新浪微博上での統計です。
今回対象となった各ユーザーによる個体差はあまり見られませんが16〜18%、平均して16.96%がゾンビユーザーであるという結果になりました。
上の図は実フォロワー数(青帯)とゾンビユーザー(僵尸用戸)を除いた数(オレンジ帯)を比べたものです。
続いては腾讯微博での統計です。
腾讯微博ではゾンビユーザー(僵尸用戸)が20数%から80%超とバラツキが出ているのと、平均しても56.73%と非常に高い数値が出ています。
これは統計上の精度というのもあるのかもしれませんが、腾讯微博自身が6億人超とも言われるQQユーザーであれば簡単に微博を開始することができ、とりあえず登録はしたがあまりアクティブに活動していないユーザーが多いのではないかということも推測されます。
上の図は実フォロワー数(青帯)とゾンビユーザー(僵尸用戸)を除いた数(オレンジ帯)を比べたものです。
今回紹介した新浪微博や腾讯微博など中国の各種微博に限らず、Twitterなどでも商業目的などでほとんど実体や有効性のないフォロワーにフォローされることが多々あるかと思います。
実体や有効性のないユーザーの目的はあわよくば相互フォローを狙い、少なくともフォローワーリストに表示され、他のユーザーたちの目に付くことを意図しているものと思われます。
例えば、新浪微博などではフォロワーになると、そのユーザーのトップページに下図のように表示されるので、人気ユーザーをフォローしておくとちょっとした宣伝にもなります。
もちろん、商業目的ではなくとりあえずユーザー登録はしたが、活用していないというユーザーもいるでしょうし、今回の統計はあくまでも一つの方法であり、全てとは思いませんが、最近増えているフォロワーの転売や、「〇〇万人のフォロワーを抱えるユーザーアカウントなのでマーケティング効果抜群」などといううたい文句には、今回調査に使ったツールが公開されているので、その実用性の目安を確認してから試してみる、というのも良いかもしれません。
情報元 :@36氪
*当記事は5月16日付ブログ「中国マイクロブログ(微博)雑記」の許可を得て転載したものです。