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長江中・下流域で60年来最悪の干ばつ=史上最悪の電力不足に拍車―中国

2011年05月24日

2011年5月、長江の中・下流域は深刻な干ばつに見舞われている。今年1月1日から5月23日までの降水量は例年の30~80%にとどまっている。安徽省、江蘇省、湖北省、湖南省、江西省、浙江省、上海市の降水量は1954年以来最少となった。

冬から春、そして夏と3季連続で続く干ばつにより、河川や湖水の推移は大きく減少している。湖北省の洪湖の面積は通常53万ムーだが、現在は40万ムーを割り込むにいたった。約4分の1で湖底がむきだしとなり、ひび割れている。例年5月の水深は最大で2~3メートル程度だが、現在ではわずか30センチしかないという。江西省北部にある中国最大の淡水湖・鄱陽湖にいたっては例年の10分の1の面積しかないという。


三峡大坝所在地宜昌遭遇罕见大旱 / DigiPub


深刻な水不足により、農業用水、発電用水、人間及び家畜の飲料水の不足、水運の不通などさまざまな影響が出ている。特に懸念されるのが発電用水の不足。今 夏、中国は3000万キロワットが不足する史上最悪の電力不足に陥ると予想されているが、干ばつがさらに追い打ちをかけることとなった。

干ばつを少しでも緩和するべく、各地方では人工降雨作戦が展開されている。5月21日朝から23日朝までの間に各地で発射された人工降雨砲弾は3422 発、ロケット弾は854発にのぼった。この他に航空機による人工降雨作戦も実施された。また、三峡ダムの放水量増加も決定したが、一層の貯水量低下を招く こととなり、先行きに不安を残すこととなった。

21日、22日、一部地域で降水も見られたが、その影響は限定的と見られる。むしろ今後の気温上昇、農業用水需要の増加にともない、さらに水不足が深刻化すると予想されている。


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 コメント一覧 (2)

    • 1. 五郎
    • 2011年05月24日 19:33
    • 砲弾、ロケット弾を打ち上げると、当然、破片が落下してくる。けが人がでると思うけど、奴らは平気なのかな。
      北部は砂漠化が進行しているし、中国で人の住める土地がだんだん減っていく。すると、奴らは何を考えるか。
      すぐ近くに水が豊富にある国があるじゃないか。あそこを乗っ取ろう、と。
      日本は奴らの侵略のターゲットになるね。
      自衛隊を100万人まで増強しよう。
      失業対策にもなるし、国民の精神力を鍛え直すにも良い。

    • 2. Chinanews
    • 2011年05月24日 19:40
    • >五郎さん
      ヨウ化銀、それに破片がちらばる人工降雨弾の影響って確かに心配ですね。

      日本の水資源ですが、問題は安価な輸送法ですね。ミネラルウォーターぐらいならペイするようですが、生活用水、農業用水、工業用水に使える価格は難しそうです。

      巨大ビニール袋を海に浮かべて運ぶ手法とかが研究されていると聞きましたが、実用化する時はくるのでしょうか。

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