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<続報>ダライ・ラマ法王、「儀礼的国家元首」要請を受け入れず―チベットNOW

2011年05月26日

ダライ・ラマ法王、「儀礼的国家元首」要請を受け入れず

ダライ・ラマ法王は2011年5月25日、亡命チベット人たちからの「儀礼的国家元首(ceremonial head of state)」として残ってほしいという要請を却下された。


The Dalai Lama / Ted Lipien


法王の政治的引退表明を受け、憲章改正を話し合う「第2回特別全体会議」が24日までの4日間開催されていた。会議では、全会一致で法王に「儀礼的国家元首」への就任を要請。しかし、会議参加者全員と謁見した法王は、要請を受け入れられないと述べられた。

*当記事は5月25日付けブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

全体会議は法王が要請を受け入れて下さるという前提で進められていたらしく、細かい権限移行については議論されていなかった。これは明日から開かれる特別国会で話し合われるようだ。

ここでいう「チベットの国家元首」の主な役割とは、以下の通り。

1.チベット問題の納得いく解決へ向けての努力を担う。
2.世界のリーダーや組織と会い、チベットの人々の利害を代表し発言する。
3.チベットの人々を利するために各地域代表と特使を任命する。
4.チベットの人々の重要問題に関し亡命政府に助言を与える。
はっきり言って、3番以外は元首という名前を与えられようが与えられまいが、法王はこれからもこれらの役割はしっかり果たされると思われる。また、首相が直接選挙で選ばれるようになった後は、すでに今回言うところの儀礼的国家元首のような存在として振舞われて来た。

法王の望みはもっと完全・徹底的な引退、民主化であるようだ。形の上でも立憲君主制は時代遅れと思われているのかもしれない。追って、この件について法王自身が説明されるであろう。

余談だが、政府の名称変更は会議で否決された。

参照:5月25日付けphayul.com

*当記事は5月25日付けブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

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