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2011年05月26日
100店以上の書店がひしめく「卸売り取引マーケット」
こんな近所に漫画やラノベが充実した本屋なんてあったのか、と感心しながら、ネットに書いてあった住所に行くと、たどりついたのがココ。
*批発交易市場(卸売り取引マーケット)。
このビルの中に100店舗以上の書店が軒を並べています。各店舗の敷地面積はわずか6~8畳程度ですが、専門色が強いお店ばかり。参考書ばかり売っている店、旅行関係の本ばかり集めた店、歴史関係に強い店、教育関係専門の書店、映画関連の本ばかり置いてある店……等々。小さくても特色がある書店がひしめいています。
『涼宮ハルヒの驚愕』も6畳ぐらいの店で売られていました。四方の壁には棚が並び、店内の真ん中にはテーブルが設置されているので、内部はひどく狭く、身動きもままならぬほど。
狭い店内には、『NARUTO』や『ONEPIECE』、『鋼の錬金術師』などの漫画、『電波女と青春男』などのラノベが整然と並べられています。すべて簡体字訳。おそらくは正規品でしょう。また日本の本ばかりではなく台湾のラノベも置いています。以前、ご紹介した『トイレの上のアラジン』も続刊が売っていました。漫画だけではなく、ラノベも充実しています。
(関連記事:「台湾ラノベを読んでみた!『トイレの上のアラジン』傑作です―北京文芸日記」KINBRICKS NOW、2011年5月9日)
北京唯一の『涼宮ハルヒの驚愕』先行販売店舗なのですが、4年ぶりの新作を大々的に宣伝するわけではなく。ただテーブルの一番手前に平積みされているだけでした。というわけで、これは本物なのか、ニセモノなのか、悩んでしまったほどです。
お値段は1冊20元(約253円)。上下巻セットで40元(約505円)でしたが、会員でも何でもないのに2割引きしてくれたので、32元(約404円)で買えました。
台湾角川のライトノベル『耳食者』
それから、台湾・角川文庫から出ているライトノベル『耳食者』も一緒に買ってきました。
『耳食者』
~あらすじ~どっかで見たことがあるようなストーリーがたまらなく素敵です。まだ読んでないのですが、きっと想像以上の内容と期待しています。
引きこもりの2流小説家が外で散歩しているところ、物語を聞くことで食事を摂る14歳ぐらいの不思議な少女と出会う。そこで彼は彼女に奇妙なお話を1話ずつ語り始めた。