中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年05月26日
「KINBRICKS NOW」の寄稿者でもある中国人大学生Alexさんがツイッターでいち早く爆発の情報を伝えている(Togetterのまとめ)。信訪局(陳情局)も爆破されたとの情報もあるようだが、続報を見る限り、食品薬品監督管理局ビル脇の爆発が誤って伝えられた可能性が高そうだ。
明らかに人為的な連続爆破事件。犯人とその動機が気になるが、現時点では「了解によると、爆発の原因は現在審理中の裁判に対して不満を抱いた同市在住の農民による犯行」とだけ、報じられている。現場で逮捕されたとの報道もなく、なぜこれほど早く犯人を特定する情報がでてきたかは謎だ。写真で見る爆発の規模、ほぼ同時に3カ所を爆破できる組織力、しかもうち2カ所は自動車に爆弾を設置していることを考えると、一般の農民個人での犯行は難しいようにも思えるが……。
中国メディアのみならず、ロイターやAFPなど海外メディアも速報を流すなど、国際的注目を集める事件となった。ジャスミン革命の影響やストライキなど、中国の治安と社会秩序に関する問題が取りざたされる中での爆弾事件。今後の影響と事件の推移が注目される。
*写真は21世紀網の報道。