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政府機関を狙った連続爆弾事件=「農民の犯行」との報道も高まるテロの懸念―中国江西省

2011年05月26日

2011年5月26日午前、江西省撫州市の政府施設で連続爆発事件が起きた。大江網は午後2時半時点で2人死亡、6人が負傷、うち3人が負傷と報じた。爆発の規模が大きいこともあり、被害者数がさらに拡大する可能性が高いと見られている。

中国新聞網の報道によると、最初の爆発が起きたのは午前9時18分、撫州市検察院駐車場の自動車が爆発した。29分には撫州市臨川区区役所西ビル1階で爆発。45分には撫州市臨川区食品薬品監督管理局ビル脇の自動車が爆発した。

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「KINBRICKS NOW」の寄稿者でもある中国人大学生Alexさんがツイッターでいち早く爆発の情報を伝えている(Togetterのまとめ)。信訪局(陳情局)も爆破されたとの情報もあるようだが、続報を見る限り、食品薬品監督管理局ビル脇の爆発が誤って伝えられた可能性が高そうだ。

明らかに人為的な連続爆破事件。犯人とその動機が気になるが、現時点では「了解によると、爆発の原因は現在審理中の裁判に対して不満を抱いた同市在住の農民による犯行」とだけ、報じられている。現場で逮捕されたとの報道もなく、なぜこれほど早く犯人を特定する情報がでてきたかは謎だ。写真で見る爆発の規模、ほぼ同時に3カ所を爆破できる組織力、しかもうち2カ所は自動車に爆弾を設置していることを考えると、一般の農民個人での犯行は難しいようにも思えるが……。

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中国メディアのみならず、ロイターAFPなど海外メディアも速報を流すなど、国際的注目を集める事件となった。ジャスミン革命の影響やストライキなど、中国の治安と社会秩序に関する問題が取りざたされる中での爆弾事件。今後の影響と事件の推移が注目される。

*写真は21世紀網の報道


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