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2011年05月29日
乱開発に反対していた住民がトラックに轢き殺される
今回の蜂起の契機になったのは5月10日に起きた事件だった。内モンゴル・シリンゴル盟の草原に住む遊牧民で、環境破壊や乱開発への反対活動を続けてきたメルゲン(メリゲン)さんという
35
歳の男性が、大型トラックにひき殺された。
23日、事件に対する政府の対応に不満を表明し、環境破壊をやめよと声をあげるデモが起きた。 27日時点で、デモは5日連続実施されている。参加者もモンゴル人学生が主体となりつつあり、その主張も次第にモンゴル族住民の人権や尊厳を守れとの趣旨に変化
してきている。デモの横断幕の中には「祖国(モンゴル)を守ろう」というものも見受けられた。
「戒厳令」の中、300人以上がデモを決行
現地住民の話によれば、27日の朝にはシリンホトの町に「戒厳令」がしかれたという。だが、この日も学生、遊牧民300人以上がデモを敢行。武装警官が乗った車がデモ隊に突入し、4人の学生が負傷する事態となった。うち1人の女子学生は、足が完全に潰れてしまったと伝えられている。また、武装警官隊
との衝突で10人が負傷、30名以上が逮捕されたという。
(参照:5月27日付ロイター、5月27日付けRFA)
この件と、来たる30日に世界的に呼びかけられている抗議行動に関し、うらるんた(@uralungta)さんのブログが詳細をまとめている。ぜひ読んでもらいたい。
[モンゴル]シリンゴルで何が起きているのかの経緯まとめと30日の抗議活動(ちべログ@うらるんた、2011年5月27日)
*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。