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【写真】中華チマキと日本の悪習がドッキング?まもなく端午節―中国

2011年05月31日

2011年6月6日(旧暦5月5日)は端午節。中国では今、中華ちまき商戦が真っ盛りだ。

中秋節の月餅と同じく、付け届け的な意味も含めて年々高級化が進むチマキ。しかし、今年は価格が上がりすぎて、売れ行きはいまいちだという。

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*ネットショッピングモール・タオバオ商城で一番高い「至高の龍チマキ」。なんとマツタケ入り。果物酢やお菓子の詰め合わせ付豪華パッケージで1088元(約1万3600円)なり。



■チマキに見る中国のインフレ

5月31日付中華工商時報の記事「端午節のチマキはおいしいけど、今年はちょっと高い」によると、生産コストはおしなべて上昇しているという。昨年と比べて、砂糖はキロあたり2元(約 25円)の値上がり。緑豆、小豆、ナツメ、栗、アヒルの卵などは15~20%、もち米にいたっては50%も値上がりしている。さらに人件費も20~30%上昇した。

特に値上がりが目立つのは、チマキをくるむアシの葉(笹の葉を使う地域とアシの葉を使う地域がある)。昨年の倍という高値となった。30日付人民網の記事 「チマキの葉価格はなぜ暴投したのか」が背景をさぐっているのだが、これがちょっと面白い。


■一番稼げる仕事に移る人々

北京で消費されるアシの葉は、ほとんどが河北省の湖・白洋淀でとれたもの。アシの葉摘みの収入は1日70元(約875円)程度。普通の出稼ぎと比べれば稼げる仕事だったという。だが、端午節の出荷に合わせてピークが決まっているだけに、朝から晩まで10時間以上休まずに働き続ける厳しい仕事だという。そのため若者は敬遠し、従事しているのは40歳以上の女性が多い。

だが、インフレが進み出稼ぎの給与も上昇するなか、アシの葉摘みは決して高収入の仕事ではなくなってしまった。それで今年は圧倒的に人手が足りなくなり、収穫量が激減しているという。また環境破壊でアシの生息域が減少したことも追い打ちとなったという。

毎年続けていた仕事でも、あっさり辞めてしまう変わり身の早さでは中国人のほうが日本人より上ではないだろうか。「一所懸命」という言葉がある日本よりも、中国のほうがより「ホモ・エコノミクス」に近いのではないか、などと思う次第だ。


■度肝を抜かれたチマキ・イベント

さて、こうしたイベントとなれば、紙面をにぎわすのが話題作りのアイテム。ギネスに挑戦、超巨大チマキとか、定番のネタがこれから登場してくるはずだ。そうしたチマキネタの中で、今回虚を突かれたのが次の写真。

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なんとチマキを体にくっつけたチマキ・ドレスでのショー。そして、その後は……。



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ドレスについたままのチマキをそのまま切り分ける「チマキ女体盛り」。

ちなみに、中国での「女体盛り」に対する関心の高さについては、記事「中国大手メディアの不思議報道=6年前の日本「女体盛り」記事を今さら転載」で取り上げた。「日本の悪習」などとバッシングする名目で、女性のセクシー写真を掲載できるこのネタは、アクセス狙いのネットメディアの定番記事だ。

話題作りという意味では成功しているのかもしれないが……。チマキと女体盛りを結びつけるという、その発想はどこから生まれたものなのやら……。


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