中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
左端の2010年第3四半期と比較すると明らかにAndroid 1.xバージョンの利用者が減っているのと、2.2が急増し58%以上の利用者が存在することが分かります。
最近発売されている端末は2.2搭載のものが大半ですし、ユーザーもここに来て急速に増えているための結果でしょうね。
続いては端末の価格帯別分布図です。
■価格帯別分布図
2010年11月の時点では1500~2000元(約18800~25100円)という価格帯が半数近くと大半を占めていたのと、2000~2500元(約25100~31300円)の価格帯を合わせると7割前後まで占めていて、ミッドレンジの価格帯が中心でした。
しかし、バラエティも豊富になり様々な価格帯の端末が発売されるようになったため、現時点では価格帯別でもバランスがとれた分布になっているようです。
続いては端末の画面解像度別の分布図です。
■画面解像度別分布図
WVGAの480×800の比率が上がってきているのと、比率的には減少傾向とは言えHVGA(320×480)、FWVGA(480×854)の比率もそれぞれ22,23%前後あり、上位にランクインしています。
"Mini XX"などの製品でよく採用されているQVGA(240×320)が15%弱を占めているのも1つの特徴かもしれません。
続いては搭載CPUの周波数別分布図です。
■周波数別分布図
少しハイエンド色が強すぎる感もありますが、1024MHzのCPUを搭載する端末が40%超を占め、528MHz、600MHzがそれぞれ20%を占める結果となっています。
続いては地理別分布図です。
■地理別分布図
こちらはそれぞれ「北上广苏浙(北京、上海、広東省、江蘇省、浙江省)」とそれ以外という形に分かれた統計になっています。
2011年Q1時点で少し比率は下がっていますが、上記5地域でユーザー比率が49%とほぼ過半数を占めるという結果です。
左側の図の下に注釈で書かれていますが、2011年4月時点ではその他、湖北省、福建省、四川省、河南省、山東省などにAndroidユーザーが多くいるようです。
右側の図は端末が海外ブランドか中国国産かという割合ですが、最近中国国内メーカーのAndroid端末が増えてきたとは言え、8割前後はなお海外ブランドという結果が出ています。
さて、以降はアプリケーションに関するデータなのですが、まずはアプリケーションをどこから入手するか?というレポートです。
■アプリケーション入手先
劇的な変化というほどではないですが、中国国内のAndroidアプリマーケットが53%から58%に増えたのに対し、Google本家のAndroid Marketは25%から21%に減少する結果となりました。
中国国内には工信部のデバイス認証センターで認証された正規品(行货)と日米欧などで発売されている端末を輸入して中国国内で発売される輸入モデル(水货)があります。
中
国国内で発売される正規品(行货)にはAndroid
MarketをはじめとしたGoogle系のサービスはほぼ搭載されておらず、中国国内のAndroidマーケットやその他サービスが代わりに搭載されて
いるので、端末の国内外ブランドを問わず徐々に正規品(行货)の発売割合が増えてきているのかな?とも推測できます。
続いてはアプリケーションの利用時間帯別の統計です。
■アプリケーション利用時間帯
青い折れ線グラフが利用平均で、赤い折れ線グラフは初めて利用した際の時間帯を表しています。
傾向的には目立ったところは少ないですが、初めて利用するというのが夜間(22-23時)くらいに突出しているのは、まだまだ個人利用の比率が高いことを物語っているのでしょうか。。。
最後は各アプリケーションの起動回数別データです。
■アプリケーション起動回数
1回と10回以上の比率が高いのは良いアプリであれば使い続けられ、悪いアプリであれば2回目以降はない、ということを如実に物語っているのでしょうね。
さて、ちょっと長めになってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。
情報元:友盟公式ページ cnBeta
*当記事はブログ「Android/OPhone雑記」の許可を得て転載したものです。