中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月07日
もしこれが選挙期間中でなければ間違い無く揉み消されていたと考えられるのですが、各政党がお互いの事を厳しく監視している今、隠し通す事ができなくなったのでしょう。しかしタイの政治家にしては美談と言う事でご紹介します。
アピシット首相、「2国間で解決すべき」と発言=タイ・カンボジア国境紛争
そ
して2つ目のニュースは先日お伝えしたタイ・カンボジアの国境紛争が国際司法裁判所で争われる事となった話題の続報。国際司法裁判所はプレアビヒア遺跡を
カンボジア領にするとの1962年当時に出した司法判断について、先月5月末から3週間以内に見解を述べるとしていますが、アピシット首相は5日、再度2
国間交渉によって解決するべきであるという見解を示しました。
*コムチャルックの報道。
またプラウィット国防相は、「タイ国は国際司法裁判所の決定を尊重するが、我々に命令する権限はなく、軍は撤退命令には従わない」と発表。まるで軍政の様に聞こえますが、ここに改めてタイ軍が文民統制の元に無い事が今更ながら明らかに……。
タイ人にとっても、タイに長らく係わっている方にとってもこの見解は当然の様に聞こえるかもしれませんが、国際社会においてはそうではないでしょうね。まさに今のタイを表すいいニュースかと思います。
都バスが歩道に乗り上げ女性2人死亡
そして最後のニュースはバンコク都バスが歩道に乗り上げ、バス停にいた女性2人が死亡、1人が負傷したニュース。
報
道によると5日午後6時頃、パポンヨーティン通りのBTSサパンクワイ駅近くで、都バスが運転を誤り歩道に乗り上げ、バスを待っていた女性2名が死亡、1
人が重傷を負いました。目撃者によると、事故を起こしたバスは他のバスと競争するように高速でバス停近くに侵入し、そのまま乗り上げたとか……。
*タイラットの報道。
タイでは毎年多くの方がバスの無謀運転による事故の犠牲者となりますが、私も車を運転していて何度もバスにぶつかりそうになった事があります。無理な割り込みや車線無視は当たり前。酷い時などは、一番右車線に急停車し乗客を降ろす事もあります。
元々都バス等は、決められたコースを何週すれば帰宅できるというシステムなので、少しでも早く帰宅しようと競争が生じる様です。このシステム、なんとかならないのでしょうか。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。