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【中国食品】青々と新鮮な中華チマキの葉は硫酸銅で着色されていた

2011年06月07日

旧暦5月5日(2011年は6月6日)は端午節。中国ではドラゴンボートレースなど各地でさまざまな風習、催し物があるが、中でも最も有名なのはチマキだろう。青々とした竹の葉にくるまれたチマキを見ると、童心をくすぐるというか、なにかワクワクするものを感じる。だが、中国恒例の食品安全問題がチマキにもつきまとっていたようだ。

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*画像は半島都市報の報道


■「新鮮なチマキの葉」は硫酸銅で着色されていた

チマキを巻くのに使われる葉。中国ではアシの葉を使う地域と竹の葉を使う地域とがある。問題が確認されたのは竹の葉だ。そもそも竹の葉のシーズンは端午節よりも遅い7月から10月。基本的には1年前の葉を冷凍保存して使っているという。それだけにちょっと黄色がかったものがあっても自然なんだとか。

ところが一部製品は目を冷めるようなきれいな青い葉が使われている。新鮮そのもののようにも思えるが、実はこれ、硫酸銅を使って着色したものなのだ。葉を煮てみればその差は歴然。通常の竹の葉はお湯が褐色がかった色に濁るのに対し、硫酸銅で着色された葉はきれいな黄緑色になる。

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*画像は半島都市報の報道。左が通常の葉を煮出したお湯。右が硫酸銅で着色された葉を煮出したもの。

硫酸銅は劇薬とはいえ、日本では食品添加物にも認められているなど、ごく少量の使用には健康被害はないという。直接食べないチマキの葉とはいえ、なんとも不気味な話ではある。


■硫酸銅問題は以前からよく知られていた

ところで検索すると、中華ちまきの着色問題は以前からよく知られていたようだ。2006年にはCNNも報道しているし、昨年も同じ問題が話題となった。年月日だけ入れ替えれば毎年使えるお得な記事なのかもしれないが、どうせなら端午節の前に教えてくれれば、食べずにすんだ人もいたのではないかと……。


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