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水の都・杭州で汚染事故=化学薬品流出事故2件が同時に発生―中国浙江省

2011年06月08日

「上有天堂、下有蘇杭」(天に天国あり、地に蘇州・杭州あり」とうたわれる江南の景勝地・杭州。水が豊富な江南らしい水都として知られる。100都市以上はあるであろう「東洋のヴェニス」群の一角を占めている。その杭州の水に化学薬品による汚染問題が浮上した。

「第一の危機」は2011年6月4日夜に発生。杭州市建徳市の高速道路出口付近でエンストを修理していた化学薬品タンク車に大型トラックが激突。搭載していたフェノール31トンが流出した。4日夜には大雨が降っていたこともあり、流出した薬品のうち20トンは近くを流れる川・新安江に流れ込んだ。

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*画像は紅網の報道。ミネラルウォーターの買い占めが始まったスーパー。


事故地点の下流には杭州市浄水場の取水口がある。5日には水道水から異臭が確認される騒ぎとなった。6日、杭州市政府は記者会見を開き、事故について説明したが、杭州市ではミネラルウォーターの買い占めなどの騒ぎとなった。

さて、先ほど「第一の危機」と書いたが、折り悪いことにほぼ同記事に「第二の危機も起きている。5日、杭州市余杭区の水源が汚染される事件が起きた。上流の臨安青山工業湖から化学物質が流出したものと見られ、河水からはスチレン系化学物質が検出されている。

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*画像は新華網の報道

当局の発表によると、すでに汚染物質は希釈されており、飲料水として使用しても問題はないという。ただし、「汚臭を気にしなければ」という条件付きではあるが。ただし、「念のため」飲むことは控えるようにとのお達しだ。6日午後から杭州市一部地域で水道がストップ、給水車が出動した。また7日から9日まで一部地域の幼稚園、学校が閉鎖されることが決まった。


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