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「観光庁が米同性愛者をターゲットに」「票買収の取り締まり強化を指示」―タイ・ニュース

2011年06月08日

「映画を真似た」少年少女10人が集団窃盗

6月8日のニュースはまず、ランパーン県で、住宅に押し入り金品を奪ったとして少年少女10人が逮捕されたニュースから。


Thai baht / Peter Hellberg

*image

報道によると6月6日、住宅のガラスを割って侵入し、室内にあった現金15000バーツ(約3970円)等を盗んだ10~12歳の少年少女10人が逮捕されました。これだけなら然程珍しくもないのですが、驚いたのは犯行理由が「映画を見て真似てみた」というもの。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。

映画を見てどうこう言う前に、強盗が良い事がどうか位は分かるかと思うのですが、タイにも少年法があり、彼らが罰せられる事はありません。おそらく社会奉仕活動や出家によって罰を与えられる事になるかもしれませんが、なんともいたずらにしては行き過ぎてしまった様ですね。


観光庁が米同性愛者をターゲットに


そして次のニュースは、タイ政府観光庁(TAT)が観光客増加の為に同性愛者の取り込み強化を発表した話題を。

20110608_bangkok1
TATのHPより。

報道によ ると2011年に入りアメリカ人観光客の数が急増しており、その数は1~4月だけで約40万人。日本人観光客よりも多い計算になります。TATではさらなるアメリカ人観光客の取り込みにキャンペーンを張る予定で、その注目の矛先が、アメリカに1500万人いるとされている同性愛者。

TATニューヨーク支局曰く、同性愛者は一般の観光客よりも購買力が高く、海外旅行の頻度も高いとか。とりあえずTATでは今年9月に開催されるゲイパレードを目標に観光広告を行う予定です。うまく行くと毎年9月にスクムビット・シーロムあたりはゲイの方で一杯になる、何て事になるかもしれませんね。


ステープ副首相、票買収の取り締まり強化を指示

そして最後のニュースは総選挙絡みのニュースを。

民主党のステープ副首相は、今回の総選挙に関連して、有権者の票買収のために 100億バーツ(約265億円)以上のお金がばらまかれている可能性がある事を示唆した上で、当局に取り締まりの強化を指示しました。それに対してタイ中央銀行はこの2週間に海外からの高額な資金移動は起きていないとした上で、もし行われたとしても取り締まりは難しいと……。

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コムチャルックの報道。

ちなみに一人当たり500~1000バーツ(約1320~2650円)と言われる票買収、私も実際に目撃していますが、当局の取り締まりがどうとか言う前にタイ全土で当たり前の事として行われている様です。

与党民主党にとって一番怖いのはタクシン派プゥア・タイ党が過半数議席を獲得する事です。コネと特権がものをいう現在の状況に不満を抱く資本家からの資金提供が豊富とみられるタクシン派への警戒感を表したものかもしれません。

この構図は過去3回の総選挙と同じですね。ちなみに前回のクーデター後の総選挙時には議員頭1400万(約3710万円)バーツを民主党は支払ったという話もあります(すいません、出所は言えません。ニュースではなくブログなので許して下さい)。

議員買収(連立)が得意な民主党もさすがに過半数をとられると面倒だと言う事でしょうか。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティン」の許可を得て転載したものです。


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