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サッカー中国代表、W杯出場に前進=AFCトップに中国人就任からわずか1週間後の「喜び」

2011年06月09日

2011年6月8日、サッカー中国代表は、貴州省貴陽市で北朝鮮代表と親善試合を行い2対0で勝利。9月のブラジルW杯アジア3次予選突破に向けての好ニュースとなったが、さらに国際サッカー連盟(FIFA)からビッグなプレゼントも舞い込んだようだ。


World Cup Trophy / Rick212



■中国代表、W杯予選のシード国に

中国各紙の報道によると、8日、FIFAはW杯予選のシード国選出方法を、7月時点のFIFAランキングを基準にするとの改定案を通達した。現在、中国のFIFAランキングはアジア5位。日本、豪州、韓国、イランの強豪と並んで第1シードの座を確保できる公算だ。

従来は前回W杯及びW杯予選での成績順に組み分けしていたが、この方式では中国の成績はアジア16位。順当にいけば最下位となる第5ポットだっただけに、まさに天と地の違いとなった。中国メディアは「予選突破の可能性が高まった」と喜びを伝えているが、一方で「えっ、中国がシード……」という驚きの声も少なくない。


■「親善試合の王」中国

ところで気になるのが、なぜ中国のFIFAランキングがこれほど高いのかということ。「W杯予選、アジアカップと公式大会では惨敗を喫しているのにアジア5位っておかしくない?」という疑問が浮かぶのではないだろうか。その秘密は親善試合の強さにある。

9日付都市時報は記事「中国代表はやはり『親善試合の王』だった」というユーモラスなタイトルの記事を掲載した。2009年5月に高洪波監督が就任して以来、中国は36試合の親善試合を戦い、21勝4敗11分という好成績を残している。勝率もさることながら、驚くべきは試合数。W杯に出場できなかった分を親善試合で埋めたとはいえ、そうそうない試合数だ。

一方、試合数の少ない北朝鮮は現在16位。8日に中国で負けたこともあってさらにポイントを落とすことになる。順当にいけば第3ポットに入ることになり、3次予選で北朝鮮が入ったグループは「死の組」となることは間違いない。


■もう一つの「喜び」

さて、6月1日、今回の通達のわずか1週間前、中国サッカー界にはもう一つ喜ぶべきニュースがあった。FIFA会長選に絡む汚職疑惑で処分されたアジア・サッカー連盟(AFC)のモハメド・ビン・ハマム会長が活動停止処分を受け、代わりに中国の張吉龍・副会長がAFC会長代行に就任したのだ。

中国人のAFCトップ就任、そしてその1週間後の中国代表に有利なW杯予選規定の改定。さて、中国代表はこの「喜び」をW杯出場につなげられるだろうか。


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