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白昼の犯行、テレビ局女性職員を襲い鼻を切り落とした男―中国北京市

2011年06月10日

2011年6月9日、中国中央電視台(CCTV)の女性職員が暴漢に襲われ、刃物で鼻を切り落とされるという事件が起きた。現場の写真がマイクロブログに掲載され、大きな反響を呼んでいる。10日、IT商業新聞網が伝えた。

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■事件の経緯

事件が起きたのは9日昼過ぎ、CCTVビル前でのこと。被害者女性から話を聞いたという目撃者のマイクロブログによると、被害者は敷地を出たところで、男に「CCTV職員ですか?」と話しかけられた。「はい」と答えるやいなや、男は刃物を振るい、女性の鼻を切り落としたという。

目撃者のつぶやきは注目され、数十万回も転載される騒ぎとなった。同日夜、海淀区公安分局のマイクロブログアカウントが事件は実際にあったと認め、現在犯人を捜索中だと明かした。


■犯人と動機

10日付捜房網によると、暴漢は遼寧省ナンバーの車に乗っていたという。9日午前にはやはり遼寧省ナンバーをつけた車に乗った男がCCTVを訪れ、記者に合わせて欲しいと申し入れたものの警官に止められていたという一幕があった。暴漢と記者への面会を臨んだ男性は同一人物を見られる。

犯人と動機についてはいまだ不明だが、誰もが想像するのは次のようなシナリオだろう。

遼寧省の男は強制土地収用だったり、環境汚染だったりの問題を陳情するために北京にやってきた。しかし、政府への陳情は受け付けてもらえず、メディアを通じて訴えようとしたが相手にしてもらえず、CCTV職員に報復した。

「困窮している陳情者ならば車乗り回しているのおかしくない?」とか、「午前に断られて午後暴行って短絡的すぎるのでは……」といった疑問もあるが、果たして真実やいかに。もっともこの事件についてマスメディアの反応は鈍く、最初に情報を流した目撃者のマイクロブログアカウントも削除されている。世論が過剰に反応することを恐れての処置ではないかと推測するが、それだけに事件の背景が明らかにされることはないかもしれない。


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