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【最近の爆発】公安局で、派出所で、スーパーで、高速道路で……相次ぐ爆発事故―中国

2011年06月10日

最近、中国での爆発事故が日本で報道されることが多く、「チャイナボカン」と揶揄されるほど。中には爆発とは言えないものや、他の国でも普通に起きているようなネタまで誇張して面白おかしく取り上げているケースも多いのですが、確かに爆発のニュースが最近特に目立つのも事実です。

というわけで「工場で爆発事故、4人死亡=ここ2週間で8件目となる大型爆発」の後、どんな爆発事故があったかを軽くまとめてみようかと。抜け落ちているものも多いかと思いますが、ご容赦を。

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拾ってきた爆薬が爆発、2人負傷―広西チワン族自治区百色市平果県(広西新聞網、6月10日)

6日午前、平果県のある宿舎で爆発事故が起きた。2人が負傷。壁の一部が剥落するほどの規模だったという。爆発原因は爆薬。住民の潘さんは今月初頭、ある廃棄されたアルミ精錬所を訪ねた時、200グラムの爆薬と雷管を拾って持ち帰っていた。衣装ケースに保存していたというが静電気で引火し、爆発したと見られる。

潘さんは「危険物質違法貯蔵罪」で行政拘留15日の処罰を科された。


アドバルーンが爆発、小学生8人が大火傷―広東省恵州市(羊城晩報、6月9日)

6日、恵州市麻搾鎮での開店セレモニーでのこと。歌手も呼ばれてのイベントが開催されたが、アドバルーンが爆発する事故が起きた。子どもたちがふざけてアドバルーンを引っ張り降ろした末にライターで火を着けたというが……。それにしても中国では、爆発の危険性がある水素を使うことが一般的なのでしょうか。

重傷の3人は皮膚の移植手術を受ける必要があるという。スーパー側責任者はすでに負傷の学生らに治療費数万元を支払ったと報じられている。


花火販売店が爆発、4人死亡―広西チワン族自治区桂林市全州県(南国今報、6月8日)

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南国今報の報道。

7日午前6時、全州県安和郷街の2階建て民家で爆発事故が起きた。4人が死亡、3人が負傷した。屋根が吹き飛ぶほどの強い爆発で、門や大きな破片が爆風で飛び散った。爆発を聞きつけた近隣住民らが集まり、被害者をがれきから掘り出すなどの救出活動を行った。

民家1階は花火販売店だったことから、なんらかの理由で花火に引火したことが疑われるが、目撃者によると1階からは爆発が起きていなかったという。現在、警察が原因を調査している。


公安局で連日の爆発―河南省鄭州市(新華網、6月10日)

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新華網の報道。

8日午前3時過ぎ、鄭州市公安局のビルで爆発が起きた。断続的に続く爆発音に付近住民は眠れなかったという。爆発が起きたのは可燃可爆物質の簡易保存所。押収された爆竹や花火が収納されていた。同日は38度以上の猛暑で自然発火したものと見られる。

翌9日には別の公安局ビルで爆発が起きた。押収したリンとアミンの複合肥料を階段に置いていたところ、気温の上昇により爆発したという。ネット掲示板やマイクロブログでは「鄭州市公安局大爆発」と目を引くタイトルで事故を紹介していたものもあったが、鄭州市公安局はデマを流したサイトを調査し、法的責任を問うと明言している。


公安局ビルで火災―山東省徳州市(半島都市報、6月9日)

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半島都市報の報道。

8日午前、徳州市公安局ビルで火災が発生した。火は4階東側から燃え始め、外壁を伝ってまたたく間に最上階まで達したという。燃焼した外壁は約100平方メートルに達した。火はビル内部にまでは燃え広がらなかったという。負傷者はいなかった。

現在、火災原因について調査が進められている。


派出所が爆発、4階建てのビルが平地に―湖南省耒陽市(新華網、6月10日)

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新華網の報道。

9日午後1時ごろ、耒陽市の黄市派出所内に貯蔵されていた爆薬が引火し、大爆発が起きた。4階建てのビルは一瞬で平地に変わった。さらに隣接する黄位置財政所陳政府ビルまで爆発で亀裂が生じる被害が出ている。さらに1キロ離れた人民代表大会ビルまでガラスが割れたと報告された。

現地住民によると、爆発は2度起きたというが原因は不明。現時点で1人の死亡が確認された。


成都郊外の高速道路でタンク車が爆発炎上―四川省成都市(華西都市報、6月10日)

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華西都市報の報道。

9日午後4時50分、成都成南高速道路のインターチェンジで、タンク車がカーブを曲がりきれずに横転。積んでいたトリクロロシラン23トンが萌える事件が起きた。運転手ら2人が車内に閉じ込められた。運転手及び護送員が車内に閉じ込められる事態となったが、警官隊と消防隊の活動により救出された。救出活動中、警官の1人がガスを吸い込んで昏倒。重傷を負った。

トリクロロシランは引火性が高く、水や蒸気に触れると激しく燃焼する。そのため現場には特殊消防車両が出動。粉末の消火剤を使用した。


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