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2011年06月11日
比例区でもプゥア・タイ党が47%、民主党が39%となり、改めて民主党の地盤と言われていたバンコクに於いてもプゥア・タイ党が優勢である事が明らかになりました。
■PADが投票ボイコットを呼びかけデモ
一方PAD(黄服)は、都内で大規模なデモを行い、今回の総選挙が金権にまみれた容認できないものであるとして、都内繁華街で投票ボイコットを呼びかけました。
彼らはボイコットの先に何があるかを声高には叫びませんが、その先にあるものは全議員任命制と資本統制であることは支援媒体プージャッカーン紙をご覧になると解ります。
*ポストトゥデーの報道。
■選挙前に何かが起こる……?
民主党は総選挙で負けても前回総選挙同様、連立で政権を維持できると考えていた様ですが、アンケートによるとプゥア・タイ党が過半数を取る確率も出て来た様です。それに併せて軍とPADが今回の総選挙を無効にした方が良いかのような主張を始めました。まるで混乱を演出している様にも見えます。
民主党の頼みの綱である連立も難しい状況になってきました。チャート・タイ・パッタナー党が、「前回の総選挙後の連立はある人物からの圧力によるもので、望んだものではなかった」と暴露するなど、数政党が連立に難色を示しています。民主党敗北が決定的になると同時に、選挙前に何かが起こるのではないかと考えてしまうのは心配のし過ぎでしょうか。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。