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2011年06月13日
過去3回の総選挙でなぜか勝てない民主党。選挙アレルギー再びといった状況です。与党民主党はステープ副首相までがタクシン派が資金ばらまきを行っているからだと非難していますが、果たしてこの数字が全て資金ばらまきによるものだと言い切れるでしょうか。
■頻繁に開かれる会合
一方当初から懸念されていた通り、与党民主党の敗退が濃厚になりつつある中で、周りが騒がしくなってきました。選挙ボイコットを主張しているPAD(黄服)のデモには幸いにも誰も関心を示していない様ですが、昨日お伝えした通り、陸軍司令官が直接プゥア・タイ党を非難。また軍・与党民主党、そしてあの上の方々の間で、頻繁に会合が開かれている様です。
*マティチョンの報道。
■民主主義が失われる可能性
アピシット政権が誕生したシナリオが軍基地内での闇会合で決定されたというのは、今では有名な話ですが、先日の報道でプゥア・タイ党との連立の可能性が取りざたされている、チャート・タイパッタナー党顧問のサナン副首相(写真中央)によると、その怪しい会合によって民主主義が失われる可能性があるとか...…。
今のところ選挙を吹き飛ばすだけの理由は存在していませんが、もし民主党の政権維持断念が確実なものとなった時には、何かしらの理由が持ち上がって来るかもしれませんね。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。