中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月14日
しかし、そのイベントの告知画像がアレなことになっちゃっているそうです。詳しくは見てもらうのが手っ取り早いので、
国家動漫産業網や騰迅網の記事などをご覧ください。記事は中国語ですが画像はありますので。
さて、画像を見ていただけば分かる通り、V字型アンテナにデュアルカメラ、とてもガンダム顔ですね。
私も日頃から中国へ日本のアニメや漫画が入り込んでいるのをイロイロな所で見聞きしたりしてはいるのですが、まさか中国共産党の結党90周年記念に関連するイベントでこういうのが飛び出してくるとは思いもしませんでした。
このイベント、具体的には「第七回中国国際アニメ・マンガ・ゲーム博覧会(CCGEXPO)」におけるイベントの一つのようで、漫画やアニメ、手作りの品などによる中国共産党建党90周年を記念した作品を募集するようです。記事によると募集されるのは例えば、
中国で有名な「英雄少年」「小英雄」(抗日戦争や革命活動、更にはその後の社会において自己犠牲により周囲を救った少年少女といった形が多いかと思います)を題材にしたアニメ、漫画、FLASHを募集している“我心中的紅色動漫”紅色動漫作品征集活动(「私の心の中の赤色アニメ・漫画」赤色アニメ・漫画募集活動)
「輝かしい歳月」をテーマに広範なアニメ・漫画の愛好者から中国共産党建党以来の各時期の素晴らしい瞬間をモチーフにしたアイデア手作り作品を募集する“紅色印象”創意手工制品征集(「赤色イメージ」アイデア手作り作品募集)
といったものがあるようです。中国語では赤色のことを「紅色」とするのですが、告知の絵がアレですから「紅色」のイメージが社会主義や共産主義の象徴ではなく、「3倍」なイメージの方に思えてきちゃったりもしますね。
このイベントの告知画像に関して、一体どれくらいの関係者が「ガンダム」について気づいているのか、こんなことをやっちゃったのは一体どの段階でなのか、などといった疑問が浮かんできますが、ホントどういう経緯でこんなものが出てきたんですかね。
そ
れにしてもアニメや漫画のイメージにあっさり(?)ガンダムを持ってきちゃう辺り、日本のアニメや漫画の中国への浸透っぷりを改めて感じてしまいます。こ
ういうのを見てしまうと、中国でアニメや漫画が文化侵略だと怒るような人が出るといったことについてもちょっと分かるような気もしてしまいますね。
とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
*当記事は6月5日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。