中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月15日
■暴動の責任追及を主軸に
また民主党のコプサク氏によると、昨年5月に発生した暴動がタイにもたらしたダメージの責任を、タクシン派プゥア・タイ党に追求するという選挙戦略を今後とっていく事で決定したそうですが、この方法はやぶ蛇になる可能性大かもしれません。
案の定、強制排除で亡くなった90人以上の方の事実確認はアピシット政権下では一切進展しませんでしたし、結局当時軍に流れたとされる200億バーツ(約529億円)以上の予算についてもその後の調査で一切不問となりました。この件についてつつかれて困るのはアピシット政権側と言えるでしょう。
*タイポストの報道。
■闇の会合でご立腹
一
方プゥア・タイ党のインラック氏は民主党支持地盤と言われる南部でも支持率を伸ばしつつある様です。昨日の報道によると連日開かれているとされる闇の会合で、下写真の方が大変ご立腹だったそうです。その会合に出席されていると思われるあの方々のお怒りを鎮める為にも、民主党はなり振り構わない方策にでるしか
無くなった様です。
*プラユット陸軍司令官。ポストトゥデーの報道。
■座礁した砂糖運搬船を回収
もう一つのニュースは、以前お知らせした、チャオプラヤー川で砂糖を満載した運搬船が沈没したニュースの続報を。報道によると下流で大量の魚が死んでいるのが確認されたこの事故。事故から約2週間後の今月12日、海軍の協力によりやっと運搬船を施設に曳航する事が出来た様です。
*DailyNewsの報道。
タイ政府は14日の閣議で、下流の養殖会社を始めとする被害にあった地元住民に対し、補償金の支払いを決定。ここにやっと事態の収束を見る事となりました。溶け出した砂糖による水質汚染は今後さらなる調査が継続されるそうです。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。