中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月16日
言葉の端々にプゥア・タイ党を指すと思われる言葉がにじみ出ていましたが、このコメントに対して標的となったインラック氏は、「もし我々
が政権をとっても軍部に報復しない」とコメント。これは軍によって赤服が強制排除された事や、アピシット政権になってから軍内部の人事でタクシン派幹部が
多数更迭された事に対しての報復人事は行わないという意味です。
とはいえ、実際に報復人事が行われないとは考えられないので、暗に軍部の敵対心を和らげる効果と、「もうすぐ我々が政権をとるので、我々に敵対するな」というメッセージとも受け取れます。総選挙まであと約2週間。さらなる激しい駆け引きが予想されます。
■麻薬中毒男性が兄の自宅に放火
そしてもう一つのニュースは、麻薬関連の話題。報道によると14日夜、パンガー県で麻薬中毒の男性(38)が実兄の家に放火。隣家を含め全焼するという事件が起きました。この男性は翌日、麻薬によって酩酊状態になって
いるところを逮捕されました。
*PDNの報道。
今
年に入って数百キロ単位で麻薬の運び屋が数多く逮捕されているタイ。詳しい事は書けませんが、ある集団が野放しの状態でタイの麻薬蔓延は危機的状態になっ
ているようです。今月12日には、トラン県で父親(27)が実の娘(5)を刃物で切り付け殺害する事件が発生しましたが、この父親も麻薬中毒者でした。タ
イでも麻薬中毒になっている日本人が少なからずいますが、彼らいわく自分で使って誰にも迷惑かけないので問題ないとか……。
私も麻薬中毒者が錯乱状態になっているのを見た事がありますが、自分の子供を殺す程の酩酊状態。薬物を使用するという事は人間で無くなるという事かと。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。