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2011年06月16日
*写真は15日付凰網の報道。他写真多数。
ワリャーグは旧ソ連が建造を開始した空母。全長305メートル。基準排水量5万3000トン。ソ連崩壊後、建造が中止された。兵装などが撤去された後、1998年にマカオの「民間企業」が買収。海上カジノとして活用するという触れ込みだったが、それは真っ赤なウソ。
結局、中国に引き渡されることとなった。中国国産空母開発のための研究材料になったと見られる。その後しばらくはそのまま放置されていたが、訓練用空母として使用することが決まり、改修作業が進められてきた。
艦載機としてはロシアのSu-33を原型とするJ-15戦闘機が使われる見通し。中国に空母運用のノウハウがないことや護衛艦隊などが備えられていないことから、ワリャーグがすぐに戦力になるわけではないが、将来の中国国産空母開発とその運用にとって貴重な経験となることは間違いない。