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2011年06月18日
複雑な構造を持つ「鳥の巣」の清掃は大変な仕事。従来は年に2回、1回あたり3~4カ月は清掃作業を実施していた。1年の半分以上は常にどこかを掃除していた計算だ。
(人力での清掃作業風景は「「鳥の巣」掃除 いたちごっこ 北京、黄砂続きで」とんとん・にっき、2008年4月16日参照)
こうした問題を解決しようと導入されたのが、イタリア製の「クモ車」。機動力に富み、アームを高さ48メートルにまで伸ばすことができる。人間を乗せたカゴを持ち上げたり、高圧のウォーターガンで荒lったりと言う作業が可能だ。お値段は1台あたり400万元(約5000万円)。唯一の難点は全高60メートルの「鳥の巣」全体の清掃はできない点だ。上部は従来方式の清掃が必要となる。
それにしても攻殻機動隊のタチコマか、はたまたダグラムのクラブガンナーかというフォルムはカッコよすぎる。「鳥の巣」は今や北京の観光地となっているが、「クモ車」の清掃風景も目玉の一つとなるかもしれない。