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【ジェットコースター物価】ニンニク・バブルから1年……今度は価格が急落―中国

2011年06月25日

2010年5月、中国はニンニク・バブルの話題で持ちきりだった。価格が100倍に高騰し、ニンニクを倉庫にためこんだ人間が一躍、ニンニク長者に……といったエピソードがメディアをにぎわしていた。

そのニンニクだが、今度は暴落モードに転じているようだ。今年3月下旬からニンニク価格がゆるやかに下がりはじめ、5月に入ると一気に下落。6月24日時点のニンニク価格は3月20日と比べ、40%以上も値下がりしている(財経網)。


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■中国のジェットコースター物価

まるでジェットコースターのような物価変動だ。ニンニク・バブルを振り返ってみると、鳥インフルエンザの予防効果があるとの噂が(意図的に)広められ、需要が一気に増したことが第一の要因。第二の要因は前年の豊作で在庫が急増し価格が下落。作付け面積が急落したことにある。

つまり、

豊作→価格下落→作付面積縮小→価格高騰→作付面積増加→価格急落→……
というアップダウンが繰り返されているのだ。今、同じような心配がされているのが豚肉。豚肉価格高騰が続く中、子ブタの販売数が急増しているが、数カ月後に一気に出荷され価格の暴落を招くのではないかと懸念されている。


■物価ジェットコースターを防止できない理由ってなんだろう?

他国だと、価格安定化のために小売企業やら加工工場が長期の買い取り契約を交わしたり、在庫量や他地域の作付面積指標をにらんで農民が未来を予想することで、ここまでのジェットコースター相場にならないようにしているものだが、中国ではなかなかそうしたシステムがうまく構築できていないようだ。

「もうかると思ったら思わず一点集中で投資してしまう、農民の激しすぎる投資家マインド」が問題なのか、「未来を予想するために有効な情報があまり出回っていない」のが問題なのか。はたまた「とりあえず不足しているらしいから、みんな作りまくれ」と行政が大号令をかけるのが悪いのか。正直、よくわからないところなので、詳しい人はぜひ教えて欲しい。


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