中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月27日
■大学生はおふざけ写真なんて撮るな!
この記事で取り上げられたのは、南京師範大学卒業生の集合写真。男子学生は上半身裸、女子学生はミニスカという格好が問題となりました。中国では上半身裸でうろうろしている男性は別に珍しくはないのですが……(ただし、「文明的ではない」との理由で減ってはきているようですが)。
ちなみに中国は欧米と同じで、9月から新年度が始まります。現在は期末試験の真っ最中で、試験が終われば長い夏休みが待っています。ですから卒業式でこういう恰好をしていたとしてもそれほど不思議ではありません。また、実際写真を見てもらうとわかりますが、女子学生のスカートも「太ももを出して」とされていますが、普通の恰好です。これでも批判されてしまうわけですから、同情すべきところはかなりあります。
記事のコメント欄を見ると、大学は文明的であるべきだとか、これが国家の大任を担うべき人材なのかといったコメントがずらり。つまり、数が増えたとはいえ、大学生はまだまだエリート。今後の中国を担っていく者達なのだから、こんなふざけたことをするなという批判です。
ただ中国の学生は日本と違って本当によく勉強しますので、解放された時に多少、羽目を外したくなるのも理解できます。エリートとしての責務があるのは間違いありませんが、学生も人間です。憂さ晴らしができない人間の方がおかしくなってしまうのではないでしょうか?
■湖の上を歩くトリック写真
さて、これだけではおもしくないので、もう一枚、別の卒業写真をご紹介します。こちらは武漢大学のもので、やはりネットで話題になりました。ぱっと見、湖の上に立っているように見える奇妙な写真です。服でわかりますが、彼らも卒業生です。
*上写真2枚は新華網の報道。
さて、この写真のからくりですが、浅瀬でとったわけではありません。実は大雨で湖が増水し、歩道が水面下に隠れてしまったというのが手品のタネ。
*写真は新華網の報道。
こちらは別の卒業生が撮影した写真。先の写真と比べて、どうやら受けがよかったようで、どちらかというと好意的に受け止められています。物事にはやり方があるということでしょうが、たんなるおふざけにまで、気を使わなければならないというのは難しいものです。
*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。