中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年06月26日
「ナショナル・インターネット」の導入が急ぎ進められている背景には、反政府運動取り締まり以外にもう一つ理由があるという。昨年、「スタックスネット」と呼ばれるウイルスが猛威を振るい、イランの原子力発電所システムまでもが攻撃を受けた。イラン攻撃用に開発された「ウイルス兵器」と見る専門家も多い。
さて、日本ではほとんど話題となっていないこのニュースだが、中国では結構な注目を集めている。同じくネット検閲をしている国として、中国もこうした決定的なネット封鎖を実施するのではと不安に感じている人が多いためだ。あるいは中国の政治家も「イランの実験」を興味津々で見守っているのかも知れない。