中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月04日
今後の注目は、与党・民主党とその支持者が敗北を認めるか、そして何より軍が結果を認めるのか、それとも再びクーデターを起こすのかという点にある。
バンコクポストによると、バンコク周辺を管轄する第1軍区では、すでに兵士3万人が出動準備を整えたという。表向きの名目は「予想される選挙後の暴力活動を鎮圧するため」というものだが、「ボスの命令があればクーデターを実施するだろう」とも伝えている(4日付聯合早報)。
米国で中国系市長が誕生すると大騒ぎするのに、華人女性の首相誕生が確実になったにもかかわらず淡々と情勢を伝える記事が目立つのも特徴だ。あるいは、まだまだ先行きは不透明なだけにぬか喜びしないようにとの配慮が働いているのだろうか。
4日付銭江晩報は在タイ華人の声を紹介。「どちらが勝利してもいいからともかく情勢が安定して欲しい」との声を伝えている。ちょっと面白かったのが選挙戦に関するコメントだ。今回の総選挙は白熱し、街中に与野党の選挙ポスターが貼られたが、やはり美人のインラック氏のポスターが目についたとか。タクシン元首相の根強い人気だけではなく、インラック氏の「美人力」も勝利の要因だったのかもしれない。
*写真は淘宝網の報道。他写真多数。
いやなんでもない