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【写真】「60円ください。火星に帰る」物ごい火星人がネットで話題に―中国

2011年07月05日

中国パフォーマンスアートの中でも、最高に面白い“アート”が登場し、話題となっている。タイトルは「5元(約63円)ください。火星に帰る」だ。2011年7月4日付浙江在線を主に参照した。

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【行為芸術、パフォーマンスアート】1950~60年代に欧州で生まれた現代アートの一種。芸術家が自分の体をアートの素材とし、一定期間それを続けること。

近年、中国ではパフォーマンスアートという言葉が大はやり。アニメのコスプレファッションで街を歩いていたり、地下鉄車両内でポールダンスを披露したりなど、街中で奇抜な行動を取ることはすべてパフォーマンスアートと形容されている。

上記写真は浙江省舟山市の繁華街で撮影されたもの。広場の片隅に座り込む宇宙人の前には、チョークで「5元ください。火星に帰る」と書かれている。お金がなくて故郷に戻れなくなった宇宙人が物ごいしているというシチュエーションだ。

浙江在線がチャットサービスを使って、この火星人との接触に成功しているが、そのインタビュー内容も面白い。火星人は福建省アモイ市出身。半年前から舟山市で働いているが、親戚も友人もいない見知らぬ土地でストレスをためてしまった時は、火星人になって外出するのだとか。

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普段は街を出歩くだけだというが、ある時、物ごいをしてみようと思い立った時に撮影されたのが冒頭の写真。人々に面白がられ、300元(約3750円)以上もお金を恵んでもらったという。お金は他の物ごいに分けたほか、米50キロを購入。小動物愛護協会に送る予定だが、仕事が忙しくてまだ郵送していないという。ただ一銭たりとも自分で使うつもりはないと話している。

見るものを驚かせる舟山市の火星人だが、もう活動予定はないという。というのも、6月24日に出没した時、カギを握った子どもに衣装を破かれてしまったという。しかも、子どもの親がやっちゃえやっちゃえとけしかけていたというからひどい話だ。

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*北京の火星人。

もっとも舟山市の火星人がもたらした「ET熱」はまだ消えていない。マイクロブログでは、中国各地に火星人が出没したことが伝えられている。この話について、舟山市の火星人は「ネットの精神とはシェアですから」と歓迎していた。そして「63センチの私のウエストまではマネできないですしね」と楽しげに話している。


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