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2011年07月05日
連立を組む政党は投票日前から激しくラブコールを送っていたバンハーン氏率いるチャートタイ・パッタナー党。そしてチャートパッタナー・プアペンディン党、パランチョン党、そしてサナン副首相のマハーチョン党。これらを合わせると299議席となります。
これらの政党は元々タクシン派政権に参加してい党ばかりですので、元に戻った形となります。長いものには巻かれろ的な、予想通りの結果となりました。ただ広く門戸を開いているとはいえ、前回のアピシット政権誕生に一躍買ったタクシン派にとっての裏切り者ネーウィン派の受け入れだけは、あり得ない様です。
■政権交代の余波、株式市場急騰
タクシン派プゥア・タイ党が勝利した事で、政治的に安定するのではとの期待感から、タイ株式市場(SET)は軒並み急騰しています。その中でもタクシン一族関連の株が急騰している様でこれもタイらしいですね。ちなみに野党となる一族関連の株はマイナスとなっています。
■アピシット首相、党首辞任を発表
前回総選挙(2007年)の議席を下回った場合、党首を辞任すると発表していたアピシット首相は昨日会見を行い、前回よりも5議席下回ったため(前回164,今回159)、約束通り党首を辞任すると発表しました。
*カオソッドの報道。
そう言えば鳴り物入りで立候補していた元プロテニスプレイヤーのパラドン氏。過去に投票を行わなかった事があったと言う事で不戦敗になっていたのですね。奥様まで出ててきて華々しく記者会見を開いていましたが、なんだかタイらしいです。
*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。