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中国人オタク「漫画やアニメに登場する今風の中国人キャラってどんなのがいる?」―中国オタ事情

2011年07月06日

中国オタク的疑問「今風の中国人キャラってどんなのがいる?」

今回はありがたいことに質問と一緒に情報提供をいただいた「中国オタク的に考える今風の中国人キャラ」ということについてを。

アニメや漫画の中には中国人キャラや中華系のキャラが結構いますが、その多くは歴史的なネタや武術などが絡んだキャラですし、服装も拳法家っぽかったりチャイナドレスだったりするかと思います。

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*ラーメンマン。

*当記事は6月21日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


これは現在の中国に住んでいる普通の中国人からはかけはなれたイメージになっているとも言えるわけで、中国オタクの面々も「自分達のような今の時代の中国人キャラが出ない」というのはちょっと残念に思ったりもしているようです。

そんな訳で今回は「中国オタク的に考える今風の中国人キャラ」について、教えていただいたスレを中心にざっと調べてみました。

それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

日本のアニメや漫画、ゲームに出てくるような中国系のキャラって大体は「昔の中国」の要素を持ったキャラだと思う。中国武術とか、チャイナドレスとか、道士とか。そういった歴史的な要素を前面に出していたりしない、現在の俺達中国人の延長線上にあるようなキャラ、今風の中国人キャラってどんなのがいるだろうか?


私がすぐに思いついたのは「のだめカンタービレ」の「李雲龍」かね。あれにはなんかスゴイ親近感がわいた。自尊心が高くて親の期待に応えようとあがく所とかリアルだ。個人的に海外編は国内編に比べて面白さが落ちたように思うが、ユンロンというキャラは良かった。


とりあえず「DARKER THAN BLACK」の「黒」っつーか「李舜生」


だから「李舜生」は偽名だし身分も潜伏するために名乗っているだけで「黒」の本名も国籍も不明なんだってば。確かに関係者の名前が中国語発音だったり、本人も中国人留学生を名乗っていたり中華料理が得意だったりとそれっぽい描写はあるが、それも偽装の可能性がある。ただあの中華料理の火力の使い方は中国人だと信じたくなるよな。


この手の「普通の中国人」「現代の中国人」だと真っ先に挙がるのは「ヒカルの碁」の棋院の人達か。あれは作者が中国棋院を取材したらしいし、かなり現実的な中国人キャラ達だよね。


北斗神拳の皆さんとかどう?「修羅の国」は中国だし、一応ラオウやトキも中国出身になるんじゃないの?まぁ世紀末世界だから俺らの生活している世界とは違うが。


「咲-Saki-」の「郝慧宇」は珍しくちゃんとしたカワイイ現代的な中国人キャラだと思う。


えーとほら、「IS」の2組にいるあのキャラなんかどう?チャイナドレスでもお団子ヘアでもないし、「アル」でしゃべらないよ。たぶん普通の中国人だよ?


「太陽の黙示録」は設定が設定だけに中国人キャラいっぱい出てるよ。


私が挙げられるのは「キャプテン翼」の「肖俊光」かなー。あの頃の中国サッカーチームは夢があった。大空翼達と対決していい勝負に持ち込めるというのは嬉しかったし、当時の代表チームの力関係からはそれなりに現実的だとも思えた。今は、もう……。


小林尽の新作の「一路平安!」のヒロインとかはいいんじゃない?あれは今までなかったタイプの中国人キャラだとは思う。ただあの作品は男主人公が中国のファンサブ動画見てるとか、それの字幕で中国語(なぜか発音まで!)覚えているとかいう設定の方が衝撃的だったが。


「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」とかはどう?まぁ現代どころか未来に行っちゃってるが。
銀英は「ヤン・ウェンリー」だけでなく「チュン・ウー・チェン」「ファン・チューリン」「リン・パオ」とか同盟側に結構中国系の名前のキャラがいるよね。


「ブラック・ラグーン」の張兄貴は香港映画のイメージが強いし、現代的中国人キャラのイメージにあっているんじゃね?じっさいにいるかどうかは別として。「ブラック・ラグーン」には他にも華人系のキャラ結構多いよね。


華人系アリなら「フルメタル・パニック!」には「メリッサ・マオ」をはじめとしてイロイロいるな。


「ガンダム00」の人革連の皆さんはなんか普通の中国人という感じだった。


「攻殻機動隊」に河南省公安局のキャラが出てたよな。


現代モノで紛争や武装組織が絡むような作品だと軍人系でそこそこ現代風の中華キャラでるよね。でも中国人の軍や司法系のキャラで主人公側っつーのは記憶にないな……。


個人的に印象深かったのは「カレイドスター」の「メイ・ウォン」かな?チャイナドレス着てはいるけど歴史ネタが無く、普通に主人公のライバルキャラとして描かれて活躍していたので印象に残っている。


「カードキャプターさくら」の「李小狼」とかはどうだ?例によって中国武術使うタイプだし道士服だったりするが、辮髪無いし一応普通に学校に通ったりはしている。


「うしおととら」のヒョウは現在の中国人だね。特に妻と子供が殺される前のヒョウはホント普通の中国人。


今風だって?じゃあ「鬼哭街」の登場人物はどうだ?ちょっとサイバーな未来に行っちゃってるがな!「鬼哭街」では武器も日本の作品では珍しいちゃんとした武侠系のが出ているし、主人公の孔濤羅にしても日本刀じゃなくて「倭刀」を使っているのが分かっている。


今の時代……すなわち科学の時代。ならば!我が国の科学院の制作による魂を持つ風龍と雷龍こそが最も現代的な中国人という称号に相応しい!

とまぁ、こんな感じで。何か人というカテゴリ的に微妙なのも混じっているような気もしますが、やはり中国人キャラや中華系のキャラの扱いについては気になっているようです。

「アニメや漫画におけるお約束的な中華系のキャラ」については昔の記事でもちょっと書いたことがあるのですが、今風の普通の中国人キャラの少なさについて、中国オタクの面々はちょっとモヤモヤしたものを感じたりするようです。

まぁこの辺については、日本でもなぜ海外の日本人キャラのイメージが「ニンジャ」「サムライ」「ゲイシャ」なのかと思われていたりもしますしどこも似たようなものなのかもしれませんね。

それから、中国オタク的に今風の中国人キャラとして印象的なのは

「DARKER THAN BLACK」の「黒」


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のようですね。この手の話題だとよく出てきますし、今回見て回ったスレのどこでも必ず名前が挙がっていました。ただ、「黒」は岡村監督の発言によれば中国人ではないらしく、その辺についてのツッコミも出ていました。

「黒」の実際の国籍に関することは作中では語られていませんし、偽名として中国人留学生「李舜生」を名乗っていることや、関係者のコードネームや偽名も中国系ということで中国人だと思っている中国オタクも結構いるようです。

また「DARKER THAN BLACK」という作品自体も中国で人気が高いので、その主人公が中国人だったらいいなーとか思われているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

*当記事は6月21日付ブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の許可を得て転載したものです。


 コメント一覧 (2)

    • 1. 愛新覚羅
    • 2017年09月24日 12:23
    • 軍人や政治関係だといつも敵キャラにされる中華兄貴可哀想
    • 2. 名無しさん
    • 2018年12月04日 05:51
    • わたしこの地治める修羅アルよ!

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