中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月05日
■一人にしぼれないから、二人とお付き合いしてみる
財富英雄お見合い会は6月初頭から約1カ月間にわたり開催されていたとのことだが、報道されているのは6月25日、ビーチで開催されたビキニショーと最終日である7月2日の船上お見合いの2回だけ。ビキニショーでは60人の美女がその美を競い合った。そこで10人が脱落。最終日は女性50人と富豪48人のお見合いとなった。
お見合いとはいうものの、参加した男性は大半が30歳オーバー。「本当は結婚しているのに、愛人を探しにきたのでは」との憶測も飛び交った。
「大学院生の秀才さんとカワイコちゃん。どっちか一人なんか選べないよ。とりあえず二人とお付き合いしてどっちかに決める」とのたまわったのが、写真のおっさん。イベント全体がフルボッコの批判の的となっているが、中でもこの暴言おじさんが批判の対象となった。
■大富豪の恋人、愛人捜しはメディアの定番ネタ
今回のイベントはあまりにもできすぎの感が強い。本当はお見合いイベントではなくて、たんなる話題作りのショーなのではと疑ってしまうのだが……。
ともあれ中国では「金持ち限定のお見合い、愛人捜し」といったネタがたびたび報道され話題となっている。本サイトでも記事「なにかヘンだよ中国の就活=中年経営者が見守る美女就活生のファッションショー」で、採用試験なのか愛人捜しなのかよくわからない謎の面接を紹介した。
他にも「大富豪が大学に恋人募集広告を出して応募殺到」「豪華客船で大富豪限定のお見合いパーティー、女性の応募殺到」とかこの手のネタをあげていけばきりがないほどだ。
■富豪お見合いネタが炎上する理由
読者の受けがいいというか、炎上気味に注目を集められるがゆえに、富豪お見合いネタは定番となっているのだが、さてその理由とはなんだろうか?思うに、
・「仇富」(富豪憎悪) コネや不正な手段で蓄財した輩ばかりがぶいぶい言わせやがって…。
・「愛人」 金持ちばかりが嫁もらって愛人作って何人もの女を手に入れる。貧乏人にゃ結婚も恋愛もねぇ。
・「愛情はどこに消えた」 男も女も金にしっぽをふるばかり。本当の愛情なんてどこにもないんだ。