中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2011年07月07日
そして、時は21世紀。一昔のSFだと自動車が空を飛んで、人々は宇宙に移民してる21世紀にあの1970年代の红歌が見事にもう一花咲かせました。重慶を皮切りに色々と红歌絡みのコントじみた事が全国に続々と出てき、その一部を紹介したいと思います。
何故か監獄の中の犯人が頻繁に红歌を歌ってた。
長征のコスプレしてるし……これが更生に繋ぐのかな。出獄後、本気で「革命」起こすぞ?w
何故か精神病院で红歌コンテストが開催されてた。(ソース:紅網)
*紅網の報道。
余計症状悪化するぞ。
何故か红歌を歌ってる子供たちが感動のあまり泣きはじめた。(ソース:華商網)
*華商網の報道。
写真を見る限り子供たちが何かの宗教にハマってるに見える。放課後居残りで红歌歌わされて、「帰りたーい」と泣いてるのでは?
何故か红歌を歌ってた老人のうつ病が治った (写真なしで)。(ソース:重慶晩報)
うつ病は治ったが、もっと厄介な病にかかりましたね。
何故か万人単位の大学生を集めて红歌を大合唱してた。(ソース:中国新聞網)
*中国新聞網の報道。
来年四月まで生産活動に回された北朝鮮の大学生よりはましか……。(ソース:中央日報)
何故か妻が红歌を歌い続けたら植物状態の夫の目が覚めた (写真なしで)。(ソース:鳳凰網)
*鳳凰網の報道。
目を覚ましてからの中国の現実はきつい。
何故かがん末期患者が红歌を歌って化学治療を乗り越えた。(ソース:重慶晩報)
初老の婦女(左から数えて二人目)には自己暗示が効きやすいもんだ。
何故か大学新卒が30万元(約360万円)かけて「重慶红歌サイト」を立ち上げた(写真なしで)。(ソース:重慶晩報)
そしてこのサイト、すぐにハッカーに潰されましたw(ソース:網易)
何故か和尚、道士など宗教界の人も红歌を歌い始めた。(ソース:貼貼)
*貼貼の報道。
成仏できなくなるよ。
以上はほんの一部分です。いまや、红歌は万能薬扱い。そのうち「红歌を歌って内定決まった」「红歌を歌って嫁さんもらった」とかが出てきてもおかしくないかもw
二、三年前までは、この空前の「红歌ブーム」は重慶限定だったかもしれません。重慶書記・薄熙来が打ち出したキャンペーン「唱红打黑」の産物。红歌を歌い、黒社会を取り締まる。そして今年は2011年は中国共産党成立90周年ということで、7月1日の「党の誕生日」が近づくにつれ、重慶だけでなく、中国各地でこの红歌を歌うブームはとどまることを知りません。
テレビつければかなりの高確率で红歌メドレーに遭遇し、共産党と関連を持つ会社、部門、団体、イベントなどはことごとく「红歌」の餌食になりました。うちの大学でも「永远跟党走」(永遠に党についていく)という名のイベントが開催されました。その内容は言うまでもなく、各学部が红歌を歌うだけです。友達の共産党員はこのイベントに強制参加され、ただただめんどくさがってます。
いい加減この茶番が終わって欲しいです。このまま続けても財力、人力と時間の膨大な無駄遣いになるだけ、生産性向上などこれっポッチもない。中国共産党が「ああ、国民は、民はオレの事好きだな」と自作自演の芝居の中で自己満足、自惚れてるだけ。
でも、終わることないよね、やっぱw
*当記事はブログ「オレ的中国の実態」の許可を得て転載したものです。