中国ネタというとニセモノの話題が尽きないわけですが、本物よりも圧倒的に高級品かつ高性能という不思議なニセモノが登場しました。

それがニセパトカー。「ベンツをホンダに見せかけたパトカー」という謎の存在です。2011年7月7日、南方都市報が伝えました。


＊ＨＯＮＤＡのエンブレムを装着し、ＨＯＮDA車に偽装したベンツパトカー。

＊元となったメルセデス・ベンツML350。

ネット掲示板で暴露されたネタなのですが、広西チワン族自治区防城港市東興市警察のパトカー。1000万円以上もするメルセデス・ベンツML350のエムブレムを剥がし、「H」のホンダマークを装着。見事、ニセホンダパトカーを完成させています。

近年、中国では「公用車の浪費」に対して厳しい目が向けられているので、「ちょっと乗り心地いいですけど、あくまでホンダです。ムダ遣いじゃないですよん」と言うためのこそくな作戦だと思うのですが……。

8日付広西新聞網は、ニセホンダパトカー誕生話を紹介しているのですが、これをどうにも苦しい……。

2009年4月、交通警備中に怪しいベンツを発見。追いかけたら車を捨てて逃げたので押収した。
2009年6月、「ベンツ、ゲットだぜ！」とうれしくなったのでパトカーに改装して使うことに。なぜホンダのエムブレムにしたかは説明なし。
2009年6月、警察のエラい人にばれて怒られる。車は元のカラーリングに戻して警察の駐車場に止めてある。
2011年7月、ネット掲示板でさらされ炎上

うーむ、事情はわかったのですが、「押収車両を勝手にパトカーにしていいのかよ？！」「で、なんでベンツのエムブレムを外すの？」とか謎はいっぱい。うーむ……。